セミナー開催レポートブログ

Unity×​AIでゲーム開発|Kenneyの無料アセットとCodexで2Dゲームを作る

開催日
2026年7月27日(月)21:00–22:00
講師
ダイチさん
セミナー開催レポートブログ 初心者でもOK!Unity × AIで簡単AI駆動ゲーム開発!他AIも組み合わせる 講師ダイチさん 2026年7月27日開催

AI にゲームを丸投げすると、主人公だけかわいく背景だけ写実的、と画像の世界観がばらばらになりがちです。Kenney が配っている無料のアセット(ゲームの部品セット)を Unity に入れ、Codex に配置させると、絵柄のそろった 2D ゲームが説明しながらでも20分ほどで動きます。そこに必殺技のカットイン、ノーマルマップで立体感を付けた背景、Gemini で作ったオープニング動画を足すと、AI で作っただけのゲームから一段上がります。一方で、Unity の操作そのものと光の調整は、一度で覚えきれる量ではありません。

2026年7月27日のセミナーは、Unity × AI でゲーム開発に挑戦する3回連続の2回目です。大学で Unity を教えている講師のダイチさんが、大学の4コマ分を1時間に詰め込んで、アセットの入手から Codex への頼み方、ゲームの質を上げる3つの技までを実演しました。

AIでゲームを作るときの困りごとの図。主人公だけかわいい、背景だけリアル、敵だけ写実的と統一感がなくなる問題と、アセットはゲームの部品セットで、キャラ・地面・背景・敵・アイテム・ボタンがそろっているという説明

今後のセミナー予定

AI に丸投げすると、なぜゲームの世界観がばらばらになる?

X では「Opus 5 でこんなゲームができた」という投稿が流れてきます。できなくはないが、ゲームを作ったことがある人なら分かるとおり、かなり何度もやり直すことになるのではないか、とダイチさんは話していました。最初にデザインを渡して作れば自分のイメージに合うものができますが、何ができるか分からないまま AI に丸投げすると、世界観の違うものが出てきます。自分で画像生成しても、背景と合わない画像になるのが典型的な困りごとです。

AI に丸投げすると画像を1枚ずつ作らせることになり絵柄がそろわない。アセットを使うと作り込まれた部品セットを AI に配置させるので世界観がそろう、という2列の比較

そこで使うのがゲームのアセットです。キャラクター、敵、アイテム、背景、UI が同じ世界観で作り込まれた部品セットで、これを Claude Code や Codex に配置させると、自分のイメージに合ったゲームができやすくなります。画像生成でアセットの質がどんどん上がっている今だからこそ使う理由がある、というのがダイチさんの説明でした。AI 社員や AI 会社を見える化するときの画面づくりにも、同じアセットが使えます。

GPTは仕組み、アセットは見た目という図。コードの相談はGPT、画像の統一はアセット、組み合わせると完成しやすくなる。初心者は全部自作より部品を使うと早く前に進める

アセットはどこで手に入る?

質が高いのは Unity アセットストアですが、有料の物や商用利用の制約があり、使い方に癖があって初心者には扱いにくい物もあります。当日に使ったのは、無料で配られている Kenney のアセットです(2026年11月時点)。2D・3D・UI・オーディオまでそろっていて、寄付で運営されています。

Kenney のトップページ。「無料のゲームアセットを何千点も使える」という趣旨の英語の見出しと、無料アセットを取りに行くボタンがある

当日は前回の 2D ゲームの流れに合わせ、New Platformer Pack を選びました。ライセンスは CC0(作者が権利を手放し、商用を含めて自由に使える条件)で、440 ファイルが入っています(2026年11月時点)。ダウンロードのボタンを押すと寄付のお願いが出ますが、下の「Continue without donating...」(寄付せずに続ける)からそのまま進めます。

Kenney の New Platformer Pack のページ。タグは platformer・tile・character、カテゴリー 2D、440 ファイル、ライセンス表示は CC0、ダウンロードのボタン

Kenney の公式サポートページには、アセットページにあるゲームアセットはすべて CC0(パブリックドメイン)で、商用プロジェクトでも使えると書かれています(2026年11月時点)。講師は念のため個別ページの規約を見て、迷ったら Gemini などに「これは商用利用していいか」と聞くよう勧めていました。

安心して使うためのポイントの図。個別ページを見る、無料でダウンロード、ライセンスを保存、Unity に入れて使う、困ったらここを見る、の5項目
無料アセットの使い方の手順。Kenney のサイトから選ぶ、個別ページで規約を見る、迷ったら AI に聞く、Unity アセットストアも選択肢、の4つ

アセットのセールやクーポンの情報を早く流してくれる X のアカウントもあり、22ドルのアセットが無料になるクーポンが出ることもあります。AI で画像を作ればトークンを使うので、セットで安く買えるならそのほうが質もよい、とダイチさんは話していました。

Unity の準備は、どこまで覚えればいい?

Unity Hub を開き、Projects から New project で 2D を選び、名前と保存場所を決めて Create project を押します。ここで 3D を選ぶと違うゲームになってしまうので、2D を選びます。大学生でも1年かけてまず 2D を徹底的にやるそうで、3D から始めると脱落者が続出すると話していました。Unity のバージョンは、当日は Unity 6.5 を使っていました。初めての人はインストールに10〜15分かかります。

Unity Hub の New project 画面。Editor version 6000.5.1f1、Universal 2D のテンプレートを選び、プロジェクト名を入れて Create project を押す

Unity の画面で覚えるのは4つだけです。

Unity の画面で覚える4つの場所。ヒエラルキー、プロジェクト、シーン、インスペクター。画面が崩れたら右上の Default で戻る

ヒエラルキーは画面に置いた画像やオブジェクトの名前が並ぶ所です。プロジェクトは素材の道具箱。画像を100枚作ってもゲームに使うのは数枚、という関係にあります。シーンはゲームの画面そのもので、インスペクターは置いた物の細かい設定を見る所です。慣れないうちは画面の並びを壊してしまいがちですが、右上のレイアウトから Default を選べば元に戻ります。

ダウンロードしたアセットのフォルダは、解凍してプロジェクトの欄にドラッグ&ドロップするだけで入ります。画像をシーンに置けば、すぐ背景になります。

Unity にアセットを入れた画面。プロジェクトの欄に kenney_new-platformer-pack の Sprites、Enemies のキャラクター画像が並んでいる

Codex には、どう頼めばゲームができる?

当日のゲームづくりは Codex に任せました。Claude Code でも同じことができます。やることは2つです。アセットのフォルダを右クリックして「パスをコピー」し、Codex に貼る。それから Codex の添付ボタンで Unity の画面を添付する。Unity を触っていると「Unity を添付」が出てくるので、それを選べば済みます。権限はフルアクセスにしました。

Codex にアセットのフォルダのパスを貼り、このセットを使って2Dのゲームでマリオみたいなゲームを作ってくださいと頼んだ画面。Codex は Unity プロジェクトを直接組み上げ、Computer Use スキルで Unity 画面を操作しながら進めると返している

Codex には、このセットを使って2Dのマリオみたいなゲームを作るよう頼みました。Codex は Unity プロジェクトを直接組み上げ、Computer Use のスキルで Unity の画面を操作しながら、再生して動作確認まで進めると返してきました。

当日の流れ。Kenney で無料アセットをダウンロード、Unity Hub で 2D プロジェクトを作る、アセットのフォルダをプロジェクトに入れる、Codex に Unity を添付して頼む、再生して確かめる

待っている間は次の作業に進みます。AI を使うと作業が飛び飛びになるのが「AI 時代あるある」だそうで、ダイチさんは Codex がゲームを組んでいる間に、必殺技用の画像を Gemini で作っていました。

Codex が作った2Dゲームの画面。SKYBOUND ADVENTURE のタイトル、コインと敵の数、緑の地形とオレンジの足場の上に主人公がいる

説明しながらでも、20分ほどで動くゲームが立ち上がりました。おかしい所があっても、「ここがおかしい」と伝えればすぐ直してくれると話していました。

必殺技のカットインは、どう入れる?

ゲームの質を上げる1つ目の技がカットインです。必殺技を出すときに画像を1枚かませるだけで、ゲームらしさが上がります。

Gemini で作った必殺技のカットイン画像。宇宙を背景に泡を放つ緑の宇宙人のキャラクターと、銀河泡泡弾 コズミック・バブル・バーストの文字

当日は Kenney のキャラクターの画像を Gemini に渡し、「このキャラクターが必殺技を出すためのカットインの画像を作ってください」と頼みました。質を上げたいときは GPT でゆっくり作るそうですが、当日は時間の都合で Gemini です。できた画像を Unity のアセットの中に入れ、パスをコピーして Codex に貼り、「キーボードの F を押したら必殺技が出て、このカットインの画面をかっこよく入れてほしい」と頼みます。

Kenney のキャラクター画像を Gemini に渡してカットインを作り、Unity に入れた画像のパスと F キーでの表示を Codex に指定する4手順
ゲームの中で必殺技のカットインが表示された画面。COSMIC RESCUE BREAKER の文字と宇宙人の画像が画面いっぱいに出ている

Codex は指定した画像を必殺技の演出に使い、ゲームを一時停止して、終了のフラッシュと同時に画面内の敵を一掃し、衝撃波まで付けてきました。画面には必殺技のゲージ(ULTIMATE [F])も出ていて、ためる必要がありました。ダイチさんが自分で作ったときは、16コマほどの画像をアニメーションにして拡大する作り方でしたが、それを AI に「勝手にやって」と頼んだ形です。

背景に立体感を付けるには?

2つ目の技は背景です。2D でも、テクスチャを貼ると 3D のような立体感が出ます。やり方は背景画像を ChatGPT に渡して「立体的に出したい」と頼み、ノーマルマップなどの画像を作らせることです。

ChatGPT で作った森の背景画像。青空と木と草地のイラスト

ノーマルマップは、1枚のぺらぺらの画像に、凹凸と光の当たり方の情報を足すための画像です。当日の資料では元画像のほかに Normal Map、Roughness、Smoothness、AO Map、Emission Map の5種類を AI に作らせています。光らせたい場所があれば、そのためのマップも作ってもらいます。

Unity 向け AI 画像はここまで用意できるという図。元画像、Normal Map、Roughness、Smoothness、AO Map、Emission Map の6種類と、それぞれのポイント
ChatGPT が作ったテクスチャのファイルを Finder で見た画面。Unity_Texture_Maps のフォルダに AO_Map.png など白黒の画像が入っている

できた画像を Unity に入れ、パスをコピーして Codex に貼ります。立体的に見せて、光の加減も任せ、夜にして、プレイヤーの周りを光らせる、と大まかに頼みます。

夜の背景に変わったゲームの画面。月の光が差し、ステージが暗い中で主人公の周りが見えている

3D で作ったほうが早いのでは、と思う人もいるはずです。確かにそのほうが早い場合もありますが、3D はデータ量が増えてゲーム中にカクつくことがあります。グラフィックは手段で、目的はゲームを面白くすること。2D のテクスチャなら軽い容量でリッチに見せられるので、ゲームとしてはこちらのほうがよい、というのがダイチさんの考えです。光の加減を自分で学ぼうとするとかなり時間がかかるところを、AI が代わりにやってくれます。

3D で作ると速い場合もあるが重くなり、2D とテクスチャなら軽い容量で立体的に見せられる、という2列の比較

オープニング動画は、なぜ付けたほうがいい?

3つ目はオープニングです。X で紹介されているゲームは面白そうでも、お金を払ってまでやりたいかと聞かれると止まってしまう。その理由は、作った人の世界観が無いからだとダイチさんは言います。映画の予告があると映画にのめり込めるように、オープニングがあるとゲームに感情移入しやすくなります。

Gemini の動画生成の画面。テンプレートの一覧の下に、カットインの画像を添付して動画の説明を入力する欄がある

当日は Gemini の動画生成に、さっきのカットインの画像を渡して「ゲームの主人公のオープニングを、映画のアクションのようにかっこいい迫力ある動画で作ってください」と頼みました。できた動画を Unity のアセットに入れ、パスを貼って「この動画をオープニングにして、終わったら本編のゲームがスタートするようにしてください。シーンはオープニングシーンとして分けてください」と頼みます。

Unity のプロジェクトに OpeningScene と SampleScene の2つのシーンができた画面。上は夜のステージのゲーム画面

シーンを分けるのは、本編のデータが入っている場所とオープニングの場所を別にするためです。1面と2面を別のシーンにする、という使い方もできます。動画のつなぎが気になる所は、動画が得意な人なら自分で調整できるとのことでした。

AI で作っただけのゲームから抜けるための3つの足し方。必殺技のカットイン、背景に立体感を付ける、オープニング動画を付ける

1時間でどこまで進んだ?

当日の実演は次の順でした。

  1. アセットを使ったゲーム全体の生成
  2. 必殺技のカットイン
  3. 背景のリッチ化
  4. オープニング動画

大学の90分の授業4〜5コマ分を1時間でやっているので、見直しは必要だとダイチさんも話していました。アーカイブで復習しながら進める前提の内容です。

1時間の実演でゲーム生成からオープニング動画まで進み、授業4〜5コマ分はアーカイブで復習し、サイト掲載とスマホ対応は次の回に続く

ノーマルマップの作り方は動画生成にも使えるそうで、同じ指示を使うと立体感と光の加減のよい動画になるとのことでした。音にこだわるのも面白く、右側だけ音を鳴らして右から何かが迫ってくる演出もできる、という話もありました。

質疑応答では Unreal Engine との比較も出ました。Unreal Engine はあまり触っていないが、AI で動かすなら Unreal のほうがもっと質のよい物ができると思う、とダイチさんは答えていました。Unity で作ったゲームを YouTube 上で遊べるようにする仕組みの話も出ましたが、申請のハードルが高く、まだ手を出せていないと話していました。

次の回はUnityゲームの公開方法|Unity Playへのビルドからスマホ対応までCodexでで、ゲームをサイトに置く方法やスマホに持っていく方法、Unity AI と Unity CLI を扱うと予告されていました。前回の Unity の開き方や手動の配置はUnity 2Dゲームの作り方|Codexに任せる所と自分で触る所を分けて基礎からにあります。Codex を自分のアプリに組み込む仕組みはCodex App Serverの使い方と料金|ChatGPTのプランで動く社内AIアプリの作り方、AI 動画の仕事への使い方はAI動画で案件を取るには?|AIアニメの市場とClaude×Blender制作・費用の回で扱っています。

まとめ

  • AI に丸投げすると画像の世界観がばらばらになる。作り込まれたアセット(部品セット)を AI に配置させるとそろう
  • 当日は Kenney の無料アセットを使った。ページにあるゲームアセットはすべて CC0 で、商用プロジェクトでも使える。念のため個別ページの規約を見て、迷ったら AI に聞く
  • Unity は 2D の新規プロジェクトで始め、ヒエラルキー・プロジェクト・シーン・インスペクターの4つを覚える
  • Codex に Unity を添付し、アセットのパスを貼ってマリオみたいな 2D ゲームを頼むだけで、20分ほどで動く
  • 質を上げるのは必殺技のカットイン、ノーマルマップで立体感を付けた背景、Gemini で作ったオープニング動画の3つ
  • 3D にせず 2D のまま立体感を出すと、軽いままリッチに見せられる

よくある質問

Unity を触ったことがなくても、この方法でゲームは作れますか?

前回の基礎編を見ていれば、進められます。ただし当日は大学4回分の内容を1時間に詰め込んだ回で、ついていけないと感じるのはもっともだと講師も話していました。流れは Unity Hub で 2D の新規プロジェクトを作り、アセットのフォルダをドラッグで入れ、Codex に頼むというものです。Unity の画面はヒエラルキー・プロジェクト・シーン・インスペクターの4つを覚えれば足ります。

Codex ではなく Claude Code でもできますか?

できます。講師は普段 Codex を使っているので Codex で実演しましたが、Claude Code でも同じようにアセットを配置させられるとのことでした。

Kenney のアセットは商用利用できますか?

はい、使えます。Kenney の公式サポートページには、アセットページにあるゲームアセットはすべて CC0 で、商用プロジェクトでも使えると書かれています(2026年11月時点)。当日使った New Platformer Pack も CC0 です。講師は念のため個別ページの規約を見て、迷ったら AI に聞くよう勧めていました。

なぜ 3D ではなく 2D で始めるのですか?

3D から始めると難しさで止まりやすく、大学生でもまず 2D を1年かけてやるそうです。背景の立体感は 2D のままノーマルマップで出せます。3D はデータ量が増えてゲームがカクつくことがあるので、軽さの面でも 2D が有利です。

必殺技のカットイン用の画像は何で作りますか?

当日は Gemini で作りました。質を上げたいときは GPT でゆっくり作るそうです。できた画像を Unity に入れ、パスを Codex に貼って「F を押したらかっこよく出して」と頼みます。

オープニング動画は何で作りますか?

当日は Gemini の動画生成に画像を渡して作りました。ほかの動画生成ツールに慣れていれば、そちらでもかまいません。できた動画を Unity に入れ、Codex に「オープニングのシーンにして、終わったら本編を始めて」と頼みます。

Unreal Engine のほうがいいという話はありますか?

AI で動かすなら Unreal のほうがもっと質のよい物ができると思う、というのが講師の感触です。ただし Unreal Engine はあまり触っていないため、確かな比較ではありません。この連続回は Unity で進めています。

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