Unity で作ったゲームは、Web 用にビルドして Unity Play に上げると、URL を送るだけでパソコンからもスマホからも遊んでもらえます。最初から遊べる形の「2D Platformer Microgame」テンプレートなら、Web Build Support を入れ、Build Profiles から手作業で公開することも可能です。ビルドと ZIP 作り、スマホ用のボタン付けは Codex に頼めます。ただし AI 任せのビルドは20〜30分かかることがあり、講師によると、YouTube へのゲーム投稿は日本からだと招待制です。
2026年8月3日のセミナーは、Unity × AI でゲーム開発に挑戦する3回連続の最終回でした。講師のダイチさんが、Unity 6.5 のテンプレートで作ったゲームを Unity Play に公開するまで、Codex の音声機能に操作を聞きながら実演。Unity CLI、海外のゲーム開発者の作り方、講義で「Unity AI」と呼んだエディター内の AI アシスタントによる3D生成、ヒット作「めっちゃカメレオン」の話も出ています。
講師の教材ページ。第三回はゲームを公開して、他の人にも触ってもらう、とあり、Unity Play に上げたサンプルゲームと Unity CLI の紹介記事へのリンクが並んでいる
プロンプトは「このUnityプロジェクトを、Unity Playへテスト投稿できる状態にしてください。」から始まります。作業内容に並ぶのは、WebGL 用の Build Profile の確認、必要なシーンの登録、コンパイルエラーの修正、ビルド、ブラウザでの起動確認、Unity Play にアップロードする ZIP ファイルの作成です。最後に ZIP の保存場所を教えてもらい、その ZIP を Unity Play にアップロードすれば、もうゲームを始められます。
タップで拡大Codex に任せる場合と手作業でビルドする場合の比較。Codex に任せると指示を渡すだけで ZIP ができるが20〜30分かかることがある。手作業は Build Profiles から進め、講師は普段こちらを使う
ただし AI 任せだと、意外に時間がかかります。これだけの作業でも20〜30分かかることがあり、手作業のほうが早く終わる場面も多いので、ダイチさんは普段手作業でビルドしているそうです。初めてで手順が分からないときは、Codex の音声機能に聞きながら進めます。
当日に使ったのは、いちばん簡単に投稿できて遊んでもらいやすい Unity Play です。unityroom は本格的な場所なぶん、登録する項目が多く、最初は手間がかかります。まず Unity Play で動くかを確かめ、慣れてきたらほかの場所にも投稿してみる、という順番を勧めていました。
Unity Play を一番にする理由の図。まず Unity Play で確認し、動いたら unityroom へ本番投稿する。Unity Play は入力が少なく、ビルドが成功したかを確かめやすい。unityroom は登録項目がやや多い
Unity Play は、Unity で WebGL として書き出したゲームをアップロードして遊んでもらえるサイトです(2026年11月時点)。最初はログインしていないはずなので、右上から先にログインしておきます。
手作業でビルドする前に、何を入れておく?
手作業で公開するまでの流れは、次の5つです。
タップで拡大テンプレートから Unity Play に出すまでの5手順。2D Platformer Microgame でプロジェクトを作る、Web Build Support を入れる、Build Profiles で Web に切り替える、Build And Run で手元で確かめる、Publish to Play で公開する
最初に Unity Hub で入れるのは、Web 用に書き出すための部品「Web Build Support」です。Installs を開き、使うバージョンの Manage から Add modules を選ぶと、一覧の中に Web Build Support があります。サイズが大きいので、インストールにはかなり時間がかかります。
Unity Hub の Add modules for Unity 6.5(6000.5.1f1)の画面。Platforms の一覧の下のほうに Web Build Support があり、Installed、ディスク上のサイズは 6.41 GB と出ている
画面に出ていた Unity 6.5 の Web Build Support は、ディスク上で 6.41 GB。インストールが終わったら、開いているプロジェクトを一度開き直したほうがいいかもしれない、とのことでした。講師も開き直した記憶があるそうです。
Unity の Build Profiles の画面。左の一覧で Web を選び、Scene List にシーンを登録し、Open Scene List を押す所に番号が付いている。右下に Publish to Play、Build、Build And Run のボタンがある
次に Open Scene List で選ぶのは、使うシーンです。2回目にオープニングとゲーム本編でシーンを分けましたが、ここではその中から使うシーンを登録します。Build And Run を押し、保存先と名前を決めると(当日は My project の中に test という名前で保存)、自分のパソコンのブラウザでゲームが立ち上がる、という流れでした。
ここで問題が無ければ、もう一度 Web を選んで Publish to Play を押します。タイトル、ファイルの場所、ファイルの大きさを確かめる画面が出るので(当日のゲームは 20.33 MB)、Publish を押して100%になるのを待つ流れです。続いて Unity Play の画面に移り、タイトルと説明を書いて公開します。
タップで拡大誰に遊んでもらうかで3つから選ぶ公開範囲の図。Public は誰でも見られる、Private は自分だけ、Unlisted は URL を知っている人だけ。直したゲームは Update existing game で上げ直す
素材づくりと相性がいいのが、KEITO が YouTube で紹介した、AI の会社を作ってホームページを作るやり方。主人公、背景、雲、アイテムのコインなどの画像を、メインキャラクター部門、背景部門といった部門に分けて並行で作らせ、社長役の AI がまとめて Unity に入れていきます。
講師の教材の図。AI チームで並列に作る。アセットを洗い出し、メインキャラクター、敵キャラ、背景、地面・タイル、自然物、アイテム、UI の各部門が並列に制作し、社長 AI が確認して Unity へ差し替える
サブエージェントは、担当を分けて作業する AI のことです。社長 AI は Unity の中の仕組みを全部把握し、進み具合を管理して差し替えの指示まで出せます。AI に慣れていない人も、キャラクターで役割が見えれば、サブエージェントの動きをつかみやすくなるとのこと。その理解は次に技術が進んだときにも生きるので、ぜひ AI の会社を作ってみてほしい、と勧めていました。
アセットストアから入れたアセットも、Unity のプロジェクトの Assets フォルダを開けば、中身は普通の画像ファイル。そのフォルダを AI の会社に渡せば、1から作るより画像も配置もうまくいきやすいそうです。
エディター内の AI アシスタント(講義では Unity AI)で、3D生成はどう変わる?
質疑の後に紹介されたのが、講義で「Unity AI」と呼んでいたエディター内の AI アシスタントです。3D オブジェクトを作れる点を取り上げ、画面には Tripo などの3D生成モデルが並んでいました。2026年11月時点、Unity の公式ページでは「Unity AI」のブランド名を廃止し、エディター内 AI アシスタントと案内しており、利用にはクレジットが必要です。
講義で Unity AI と呼んだエディター内 AI アシスタントの Select AI Model 画面。Hunyuan 3D 3.1 Pro、Tripo 3.1、Tripo P1 などの3D生成モデルが並んでいる
タップで拡大3D の素材は Unity の中で作るという比較の図。講師によると外部の3D生成ツールは商用利用で月2,000円ほどかかり、Unity に持ってくるまでが大変。講義で Unity AI と呼んだエディター内 AI アシスタントはチャットで頼め、骨を入れてアニメーションで動かすところまで頼める
2026年6月のダイチさんの X の投稿では、当日の呼び名「Unity AI」について、1,000円で3D オブジェクト、画像生成、アニメーションまで試せると書いています。困るのが、作った3D のテクスチャが途中で変わり、全部緑にしたいのに2色になってしまうとき。そのときは Codex に「ツートンカラーになっているから、1つのカラーに統一してほしい」と言うと、かなりきれいに直してくれるそうです。言っている人をあまり見ない、意外に便利な技とのことでした。
2026年6月の講師の X 投稿。毎月2,000円以上払ってもそんなに作らない、当日の呼び名「Unity AI」なら1,000円で3Dオブジェクト、画像生成、アニメーションまで試せる、おかしいテクスチャはCodexで修正、細かい調整はBlender、と書かれている
締めくくりに KEITO が話したのは、3D モデリングの知識の使い道です。ゲームで生活するつもりがない人にも、いろいろな所で役に立つといいます。最近は、3D のアセットで動きを先に作り、その白黒の動きの映像を動画生成 AI に入れて、リアルな映像にする作り方も見かけるそうです。3D を AI と一緒に作る話は、今後のBlender3D制作の回でも扱います。