セミナー開催レポートブログ

Unityゲームの公開方法|Unity Playへのビルドからスマホ対応までCodexで

開催日
2026年8月3日(月)21:00–22:00
講師
ダイチさん
セミナー開催レポートブログ 初心者でもOK!Unity × AIで簡単AI駆動ゲーム開発!1本ゲームを作ろう! 講師ダイチさん 2026年8月3日開催

Unity で作ったゲームは、Web 用にビルドして Unity Play に上げると、URL を送るだけでパソコンからもスマホからも遊んでもらえます。最初から遊べる形の「2D Platformer Microgame」テンプレートなら、Web Build Support を入れ、Build Profiles から手作業で公開することも可能です。ビルドと ZIP 作り、スマホ用のボタン付けは Codex に頼めます。ただし AI 任せのビルドは20〜30分かかることがあり、講師によると、YouTube へのゲーム投稿は日本からだと招待制です。

2026年8月3日のセミナーは、Unity × AI でゲーム開発に挑戦する3回連続の最終回でした。講師のダイチさんが、Unity 6.5 のテンプレートで作ったゲームを Unity Play に公開するまで、Codex の音声機能に操作を聞きながら実演。Unity CLI、海外のゲーム開発者の作り方、講義で「Unity AI」と呼んだエディター内の AI アシスタントによる3D生成、ヒット作「めっちゃカメレオン」の話も出ています。

講師の教材ページ。第三回はゲームを公開して、他の人にも触ってもらう、とあり、Unity Play に上げたサンプルゲームと Unity CLI の紹介記事へのリンクが並んでいる

今後のセミナー予定

1本目のゲームは、どこから作り始める?

1回目は、2D のゲームを手で配置しながら Unity の基礎を覚える回でした。2回目はアセット(画像や音楽などゲームの部品のセット)を使い、Gemini で作った動画のオープニング、テクスチャで背景やキャラクターを立体的に見せる方法、敵の動きのアレンジまで進んでいます。最終回のゴールは、作ったゲームをほかの人に触ってもらうこと。前の2回に出ていない人でも、Unity が入っていれば進められる形にしてありました。

始め方は、Unity Hub の Projects から New project を押し、テンプレートの一覧から「2D Platformer Microgame」を選ぶだけです。名前を付けて Create project を押せば、ゲームが最初から入ったプロジェクトが立ち上がり、保存先をデスクトップにしておけば、後ですぐ消せるのも楽なところ。

Unity Hub で New project を開き、2D Platformer Microgame を選んで Create project を押すと、再生できるゲームが立ち上がる3手順の図。
Unity Hub の New project 画面。Editor version は 6000.5.1f1 で、テンプレートの一覧から 2D Platformer Microgame を選んでいる。組織名と保存先にはモザイクをかけている

再生ボタンを押すと、すぐにゲームが動きます。プレイヤーを変える場所などもテンプレートに書いてあるので、1回目と2回目に出た人は、それを見ながらアレンジを加えることもできるそうです。Unity の画面の見方と手での配置はUnity基礎編で扱いました。アセットとテクスチャの使い方は他AIも組み合わせる回にあります。

Unity CLI を入れると、Codex の作業は何が変わる?

テンプレートを開いている間に紹介されたのが、出たばかりの Unity CLI です。これまで Codex に Unity を触らせるときは、画面を見ながら操作してもらう形でした。ダイチさんも、分からない所が出るたびに Unity を Codex に添付して、ここでビルドしたいと聞く、を繰り返していたそうです。

Unity CLI を入れると、Codex がターミナルからコードで Unity に指示を出せるようになります。Unity の公式ブログ[Unity CLI を紹介:端末から Unity を管理しましょう]でも、エディタ・モジュール・プロジェクト・認証を端末から扱う単体のプログラムで、AI エージェントが Unity を操作できるようになる、と説明されています(2026年11月時点)。ここでいうスキルは、AI に繰り返し任せる作業の手順を登録したものです。

Unity CLI を入れると変わることの図。良さはスキルにしても安定して動くことと、いくつもの作業を同時に進められることの2つ。入れ方の注意は公式の URL を Codex に渡すこと

ダイチさんが挙げた良さは2つで、入れ方の注意が1つあります。1つ目はスキル化のしやすさ。画面を見てボタンを押す形で覚えた操作は、後でスキルにしてもきちんと動かないトラブルがよく起こります。コードで覚えていれば、スキルにしてもきちんと動きます。2つ目は並行作業。画像生成の担当、構造の担当、テストの担当の3つを同時に動かせます。同じ所を触らないよう、注意書きを入れておくとのことでした。

講師の教材の図。繰り返し作業はスキルで自動化できる。手順を一度スキルに登録し、画像生成担当・コード担当・テスト担当の Codex が役割分担して並列に動く

入れ方の注意は公式ページの URL をコピーして Codex に貼り、入れてほしいと頼むことです。手順どおりに自分で入れると、ファイルの場所が違ってエラーが出やすいといいます。逆に AI に丸ごと任せると、それらしい別物を入れてくることがあるので、公式の URL を渡す所だけは守ってほしいと話していました。Unity の AI ツールのページ[ゲーム開発のための Unity の AI ツール]では、Unity CLI は無料で入れられると案内されています(2026年11月時点)。

Unity CLI が入ったら、公式ページを見せてスキルにしていくよう頼むとよいそうです。機能がとても多く、毎回1つずつ動かすのは面倒なので、自分で一度できた操作からスキルにしていく、という考え方です。一気に全部スキル化するよう頼むのもありですが、ダイチさん自身は自分がやったことだけをやってほしいので、まだ全部はスキルにしていないとのことでした。

Codex に任せてビルドするには、どう頼む?

ゲームを公開するには、Web で動く形に書き出す「ビルド」が要ります。AI に任せる場合は、教材にあるプロンプトを Codex に渡します。

Codex へ渡す指示。このUnityプロジェクトを、Unity Playへテスト投稿できる状態にしてください。公式Unity CLIとUnity Pipelineを使用してください、に続いて、Build Profileの確認、シーンの登録、ビルド、ZIPファイルの作成までの作業内容が並ぶ

プロンプトは「このUnityプロジェクトを、Unity Playへテスト投稿できる状態にしてください。」から始まります。作業内容に並ぶのは、WebGL 用の Build Profile の確認、必要なシーンの登録、コンパイルエラーの修正、ビルド、ブラウザでの起動確認、Unity Play にアップロードする ZIP ファイルの作成です。最後に ZIP の保存場所を教えてもらい、その ZIP を Unity Play にアップロードすれば、もうゲームを始められます。

Codex に任せる場合と手作業でビルドする場合の比較。Codex に任せると指示を渡すだけで ZIP ができるが20〜30分かかることがある。手作業は Build Profiles から進め、講師は普段こちらを使う

ただし AI 任せだと、意外に時間がかかります。これだけの作業でも20〜30分かかることがあり、手作業のほうが早く終わる場面も多いので、ダイチさんは普段手作業でビルドしているそうです。初めてで手順が分からないときは、Codex の音声機能に聞きながら進めます。

作ったゲームは、どこで公開できる?

Unity のゲームを出せる場所は、実はいくつもあります。Unity Play、unityroom、GitHub Pages、Steam などです。ZIP にしたものを自分のホームページに置いても遊べるはずだそうですが、ホームページはダイチさん自身はまだ試していないとのことでした。

講師の教材の図。Unity ゲームを投稿・公開できる主な場所として、unityroom、Unity Play、itch.io、GitHub Pages、Steam、Epic Games Store、Microsoft Store、Google Play、Apple App Store、YouTube が並ぶ

当日に使ったのは、いちばん簡単に投稿できて遊んでもらいやすい Unity Play です。unityroom は本格的な場所なぶん、登録する項目が多く、最初は手間がかかります。まず Unity Play で動くかを確かめ、慣れてきたらほかの場所にも投稿してみる、という順番を勧めていました。

Unity Play を一番にする理由の図。まず Unity Play で確認し、動いたら unityroom へ本番投稿する。Unity Play は入力が少なく、ビルドが成功したかを確かめやすい。unityroom は登録項目がやや多い

Unity Play は、Unity で WebGL として書き出したゲームをアップロードして遊んでもらえるサイトです(2026年11月時点)。最初はログインしていないはずなので、右上から先にログインしておきます。

手作業でビルドする前に、何を入れておく?

手作業で公開するまでの流れは、次の5つです。

テンプレートから Unity Play に出すまでの5手順。2D Platformer Microgame でプロジェクトを作る、Web Build Support を入れる、Build Profiles で Web に切り替える、Build And Run で手元で確かめる、Publish to Play で公開する

最初に Unity Hub で入れるのは、Web 用に書き出すための部品「Web Build Support」です。Installs を開き、使うバージョンの Manage から Add modules を選ぶと、一覧の中に Web Build Support があります。サイズが大きいので、インストールにはかなり時間がかかります。

Unity Hub の Add modules for Unity 6.5(6000.5.1f1)の画面。Platforms の一覧の下のほうに Web Build Support があり、Installed、ディスク上のサイズは 6.41 GB と出ている

画面に出ていた Unity 6.5 の Web Build Support は、ディスク上で 6.41 GB。インストールが終わったら、開いているプロジェクトを一度開き直したほうがいいかもしれない、とのことでした。講師も開き直した記憶があるそうです。

待ち時間に話した「めっちゃカメレオン」から、何が学べる?

インストールを待つ間に、ダイチさんが話したのが「めっちゃカメレオン」です。隠れる人と鬼に分かれて遊ぶかくれんぼのゲームで、2人で作り、講師の資料では1,500万本売れたとされています。

講師の教材の図。本当の成功要因は失敗作を捨てなかったこと。目標の10万本から、2026年7月5日の1500万本まで売上本数が伸び、UEFN(Fortnite の制作ツール)での試作、ペンギンのキャラクター、Steam の運営経験、LINK Penguins の通信などの部品を組み合わせてめっちゃカメレオンができた

表向きは2か月で作られたゲームです。ただ、その前に3年間の積み重ねがありました。2人はいきなり販売用の大きなゲームを作るのではなく、Fortnite の上で小さなゲームを何本も出し、プレイヤーの反応を見ながら学んでいったそうです。作る、直す、次に使う、を繰り返していました。

元になったのは、売れなかった前作です。数か月かけてマルチプレイの仕組みを作り込んだのに全く売れず、その部品がもったいないということで、以前作ったかくれんぼゲームに移植したのがめっちゃカメレオンだそうです。前作の分を含めると、4〜5か月は余裕でかかっている、とダイチさんは見ていました。

最初のテストに参加した90人が海外のユーザーで、そこから口コミや YouTube への投稿で広がりました。講師の資料では、10万本売れれば大金星と考えていたところ、発売2日で50万本、1週間で300万本と伸び、2026年7月5日の時点で1,500万本に達しています。最初から面白いものは売れない、反応を見て受けそうな要素を入れたゲームを出し続けたことが成功の秘訣だったのでは、というのがダイチさんのまとめでした。

Build Profiles から Unity Play への公開は、どう進める?

インストールが終わったら、Unity のメニューの File から Build Profiles を開きます。最初に出る Switch Platform のボタンは、Web を選んでから押す順番。切り替えにはしばらく時間がかかります。

Unity の Build Profiles の画面。左の一覧で Web を選び、Scene List にシーンを登録し、Open Scene List を押す所に番号が付いている。右下に Publish to Play、Build、Build And Run のボタンがある

次に Open Scene List で選ぶのは、使うシーンです。2回目にオープニングとゲーム本編でシーンを分けましたが、ここではその中から使うシーンを登録します。Build And Run を押し、保存先と名前を決めると(当日は My project の中に test という名前で保存)、自分のパソコンのブラウザでゲームが立ち上がる、という流れでした。

ここで問題が無ければ、もう一度 Web を選んで Publish to Play を押します。タイトル、ファイルの場所、ファイルの大きさを確かめる画面が出るので(当日のゲームは 20.33 MB)、Publish を押して100%になるのを待つ流れです。続いて Unity Play の画面に移り、タイトルと説明を書いて公開します。

誰に遊んでもらうかで3つから選ぶ公開範囲の図。Public は誰でも見られる、Private は自分だけ、Unlisted は URL を知っている人だけ。直したゲームは Update existing game で上げ直す

公開範囲は3つから選べます。Public にすると誰でもアクセスでき、Private なら自分だけです。もう1つの Unlisted は、URL を知っている人だけが開けます。ゲームのブランドの価値を高めていきたい人が、こっそり公開して評判を見ながら直していく、といった使い方に向いている、とダイチさんは説明していました。

Unity Play の公開画面。タイトルに test と入り、説明文の欄、ゲームのファイル、サムネイルと動画のアップロード欄があり、公開範囲のメニューで Public、Private、Unlisted を選べる

直したゲームを上げ直すときは、Publish to Play で Update existing game を選びます。更新にも時間がかかり、説明文が空のままだと先に進めませんでした。

Unity Play に公開されたゲームの画面。ビルの並ぶ街の前をキャラクターが走り、左下に左右の矢印のボタン、右下に JUMP のボタンがある

スマホでも遊べるようにするには?

テンプレートのゲームはキーボードで操作する作りです。パソコン用のままビルドしてスマホで開いても、操作するボタンがありません。そこでダイチさんは Codex に、Unity CLI を使ってスマホでも操作できるように十字キーとボタンを作っておいてほしい、と頼みました。

キーボード操作のままではスマホに操作ボタンがなく、Codex に十字キーとボタンの追加を頼んだことを比べる図。
Codex の画面。Unity の画面を添付して、Unity CLI を使ってスマホでも操作できるように十字キーとボタンを作っておいてくださいと頼み、40m 30s作業しましたと表示された後、ジャンプボタンの位置と十字キーを左右だけにする追加の指示を送っている

画面には「40m 30s作業しました」と出ていて、その後、右と左とジャンプしか使わないので、ジャンプボタンも左右のボタンに合わせてほしい、十字キーは左右だけでいい、と追加で頼んでいます。できあがったのが、先ほどの Unity Play の画面にある左右の矢印とジャンプのボタンです。Unity CLI が入っていなくても、スマホで操作できるように十字キーとボタンを作って、と頼めばうまくやってくれるとのことでした。

操作に詰まったら、Codex にどう聞く?

当日、ダイチさんが何度も使っていたのが Codex の音声機能です。音声モードを立ち上げ、Unity Play に上げてみんなでプレイしたいがどうしたらいいか、と話しかけると、Codex が画面を見ながら次の操作を絞り込みます。返ってきたのは、File から Build Profiles を開いて Web を選ぶ、といった順番の案内でした。

Codex の音声モードで聞きながら操作している画面。Build Profiles の上に Platform Browser が開き、Web を選んで Add Build Profile を押す所。左下に音声モードの丸い表示が出ている

この画面まで開いたがどこを押せばいいか分からない、と伝えると、その画面に合わせて、左下の Add Build Profile を押し、一覧から Web を選んで追加する、と教えてくれます。前までは、画面をコピーして貼って聞き、次の画面になったらまた貼って聞く、の繰り返し。途中で前の画面の話を持ち出されて、分からなくなることもあったそうです。音声なら横にずっと付き添ってもらうようにリアルタイムで聞けるので、前よりかなり楽になった、とダイチさんは話していました。設定のやり方は KEITO の YouTube で詳しく解説されています。

Codex の音声モードに目的を話し、今の画面を見てもらい、Build Profiles で Web を選ぶなど次の操作を聞く流れの図。

YouTube にゲームを出すことはできる?

ビルドを待つ間に、YouTube にゲームを投稿する方法の話も出ました。ダイチさんが調べたところ、日本からも応募はできるものの、投稿は招待制で、ダイチさん自身も申請中とのことでした。

講師の教材の図。YouTube Playables は日本から応募できるかという問いに、日本から正規応募はできるが、誰でもすぐ投稿できるわけではないと答えている。Developer Portal は招待制で、選ばれたチャンネルだけが投稿できる

Gemini などに聞くと、日本は対象地域ではないと答えることがあります。ただ、遊べる地域と応募できる国は別の話だそうです。流れは、まず遊べるゲームを用意し、応募のフォームを出して、YouTube の確認と連絡を待つ、という順番です。Unity で作った場合、Web 用の書き出しだけでは足りず、Playables SDK との連携も必要になります。Playables SDK は、Web ゲームを YouTube とやり取りさせるための開発用ツールです。

遊べるゲームを用意して日本から応募し、YouTube の確認と連絡を待つ3段階と、投稿は招待制という条件の図。

YouTube の開発者向けページ[YouTube Playables]にも、開発者の受け付けは早期アクセスの段階だと書かれています(2026年11月時点)。出したい場合は、ページにある interest form から申し込む案内になっています。ゲームを作る最新事情を扱う「YoutubeGameの最新事情」の回(11月23日開催予定)もあります。

見た目の質を上げるには、どう作る?

ビルドの手順の後は、ダイチさんが調べてきた海外のゲーム開発の話です。海外の YouTube を見ると、やっていることがダイチさん自身と同じだったといいます。

動きを先に作り、絵は後から差し替える3つの手順。動きだけの下書きを作る、GPT や Gemini で画像を作って入れ替える、アセットストアのアセットをはめ込む。1から AI に全部作らせると10時間以上かかる

最初に作るのはキャラクターにこだわらず動きを確かめる下書きのゲームです。正式なゲームにするときに、GPT や Gemini で画像を作って入れ替え、さらにアセットを Web で探してはめ込みます。X や YouTube で見かける、AI だけでここまでできたというきれいなゲームも、たいていこの作り方だそうです。画像生成には、意外にも X の Grok を使っているゲーム開発者が多かったとのことでした。

1から AI に全部作らせる方法もあるにはあります。ただ10時間以上かかることもあり、トークンも大量に使います。それなら、アセットを持ってきて入れ替えたほうが、お金もかからず早く、自分のイメージにも合う、というのがダイチさんの考えです。

講師がアレンジしたプロンプト。/goal このゲームのビジュアルを全面的に刷新してください。目的は、ゲームプレイやメカニクスは維持したまま、見た目だけを大きく向上させることです、と続く

海外の人のプロンプトをダイチさんなりにアレンジした、見た目を刷新するためのプロンプトも紹介されました。ゲームの仕組みはそのままに、プレイヤーキャラクター、敵、タイル、背景、小物を段階的に差し替えていくというもの。10時間ほど動かし続けることになるので、ダイチさんもまだ動かしてはいないそうです。

素材づくりと相性がいいのが、KEITO が YouTube で紹介した、AI の会社を作ってホームページを作るやり方。主人公、背景、雲、アイテムのコインなどの画像を、メインキャラクター部門、背景部門といった部門に分けて並行で作らせ、社長役の AI がまとめて Unity に入れていきます。

講師の教材の図。AI チームで並列に作る。アセットを洗い出し、メインキャラクター、敵キャラ、背景、地面・タイル、自然物、アイテム、UI の各部門が並列に制作し、社長 AI が確認して Unity へ差し替える

サブエージェントは、担当を分けて作業する AI のことです。社長 AI は Unity の中の仕組みを全部把握し、進み具合を管理して差し替えの指示まで出せます。AI に慣れていない人も、キャラクターで役割が見えれば、サブエージェントの動きをつかみやすくなるとのこと。その理解は次に技術が進んだときにも生きるので、ぜひ AI の会社を作ってみてほしい、と勧めていました。

アセットストアから入れたアセットも、Unity のプロジェクトの Assets フォルダを開けば、中身は普通の画像ファイル。そのフォルダを AI の会社に渡せば、1から作るより画像も配置もうまくいきやすいそうです。

エディター内の AI アシスタント(講義では Unity AI)で、3D生成はどう変わる?

質疑の後に紹介されたのが、講義で「Unity AI」と呼んでいたエディター内の AI アシスタントです。3D オブジェクトを作れる点を取り上げ、画面には Tripo などの3D生成モデルが並んでいました。2026年11月時点、Unity の公式ページでは「Unity AI」のブランド名を廃止し、エディター内 AI アシスタントと案内しており、利用にはクレジットが必要です。

講義で Unity AI と呼んだエディター内 AI アシスタントの Select AI Model 画面。Hunyuan 3D 3.1 Pro、Tripo 3.1、Tripo P1 などの3D生成モデルが並んでいる

ダイチさんによると、Tripo などの外部の3D生成ツールを直接使うと、商用利用で月々2,000円ほどかかるそうです。作ったものを Unity に持ってくると、ポリゴン数が合わないなどで微妙に壊れていることもあり、取り込むまでに手間がかかるとのことでした。このエディター内アシスタントなら、3D のキャラクターを作るだけでなく、ボーン(キャラクターの中に入れる骨)を入れてアニメーションで動かすところまで、チャットで頼めます。

3D の素材は Unity の中で作るという比較の図。講師によると外部の3D生成ツールは商用利用で月2,000円ほどかかり、Unity に持ってくるまでが大変。講義で Unity AI と呼んだエディター内 AI アシスタントはチャットで頼め、骨を入れてアニメーションで動かすところまで頼める

2026年6月のダイチさんの X の投稿では、当日の呼び名「Unity AI」について、1,000円で3D オブジェクト、画像生成、アニメーションまで試せると書いています。困るのが、作った3D のテクスチャが途中で変わり、全部緑にしたいのに2色になってしまうとき。そのときは Codex に「ツートンカラーになっているから、1つのカラーに統一してほしい」と言うと、かなりきれいに直してくれるそうです。言っている人をあまり見ない、意外に便利な技とのことでした。

2026年6月の講師の X 投稿。毎月2,000円以上払ってもそんなに作らない、当日の呼び名「Unity AI」なら1,000円で3Dオブジェクト、画像生成、アニメーションまで試せる、おかしいテクスチャはCodexで修正、細かい調整はBlender、と書かれている

締めくくりに KEITO が話したのは、3D モデリングの知識の使い道です。ゲームで生活するつもりがない人にも、いろいろな所で役に立つといいます。最近は、3D のアセットで動きを先に作り、その白黒の動きの映像を動画生成 AI に入れて、リアルな映像にする作り方も見かけるそうです。3D を AI と一緒に作る話は、今後のBlender3D制作の回でも扱います。

まとめ

  • 2D Platformer Microgame のテンプレートなら、作り始めた時点で遊べるゲームがあり、そのまま公開の練習ができる
  • 手作業の公開は、Web Build Support を入れ、Build Profiles で Web に切り替え、Build And Run で確かめてから Publish to Play で上げる
  • Unity Play の公開範囲は Public・Private・Unlisted の3つ。URL を知っている人だけに見せることもできる
  • Codex にはビルドと ZIP 作り、スマホ用の十字キーとジャンプボタン付けを頼める。ただし AI 任せのビルドは20〜30分かかることがある
  • Unity CLI を入れると Codex がコードで Unity を動かせるようになり、スキル化と並行作業がしやすくなる。入れるときは公式の URL を渡す
  • 見た目は、動きの下書きを先に作り、画像とアセットを後から差し替える。3D の素材は、講義で「Unity AI」と呼んだエディター内 AI アシスタントでも作れる

よくある質問

Unity を初めて使う人でも、ゲームを公開できますか?

できます。Unity Hub で 2D Platformer Microgame のテンプレートを選べば、作った時点で遊べるゲームが入っているためです。Web Build Support を入れて Build Profiles から公開するまで、手順どおりに進められます。操作に詰まったら、Codex の音声機能に画面を見せながら聞く方法を勧めていました。

公開したゲームはスマホでも遊べますか?

Unity Play に上げたゲームは、同じ URL でスマホからもパソコンからも開けます。ただ、キーボード操作のゲームには、スマホで使える操作ボタンがないため、追加が必要です。Codex に、スマホでも操作できるように十字キーとボタンを作ってほしいと頼めば付けてくれます。

一部の人にだけ見せることはできますか?

できます。Unity Play の公開範囲で Unlisted を選べば、開けるのは URL を知っている人だけ。Private なら自分だけです。評判を見ながら直していきたいときは Unlisted が向いている、と講師は話していました。

ビルドは AI に任せたほうが早いですか?

早いとは限りません。Codex にプロンプトを渡せば ZIP まで作ってくれますが、20〜30分かかることがあります。講師は普段、手作業でビルドしているとのことでした。

YouTube にゲームを出せますか?

講師によると、日本からも応募はできますが、投稿は招待制です。遊べるゲームを用意して応募のフォームを出し、YouTube からの連絡を待ちます。Unity で作った場合は、Web 用の書き出しに加えて Playables SDK との連携も必要です。

ドット絵の RPG を作るためのテンプレートはありますか?

Unity のアセットストアには、RPG 用のテンプレートやアセットがたくさんあります。RPG は Unity より RPG 専用の制作ツールで作ったほうがいい、という記事もあるそうで、どちらがいいかは分からない、とのことでした。無料になったアセットを毎週紹介している X のアカウントもあり、そこから選べばお金をかけずに手に入ることもあります。

講師は普段のゲームづくりも Unity ですか?

メインは Unity ではない、という答えでした。普段は Claude などでさっと作って終わることが多く、Unity は凝ったゲームを作るときに使っています。Unity の動きを覚えておくと、ハッカソンでも活躍できるとのことでした。香川県では3か月に1回ほど、プロと学生と小学生が参加し、小学生が出した突飛なアイデアをプロが本気でゲームにするイベントがあるそうです。

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