セミナー開催レポートブログ

NotebookLMの使い方|資料に基づくAIで議事録と業務を効率化する

開催日
2025年9月30日(火)21:00–22:00
講師
KEITO
セミナー開催レポートブログ NotebookLMで議事録と業務を効率化 講師KEITO 2025年9月30日開催

NotebookLMは、登録した資料(ソース)だけをもとに回答を生成するGoogleのAIツールです。インターネット上の情報から答える一般的な生成AIと違い、回答の根拠が引用として示されるため、社内資料の整理や議事録作成のように正確さが求められる業務と相性が良いのが特徴です。

2025年9月30日のProcevoの講座では、講師のKEITOがNotebookLMの仕組みと主要機能、ビジネスでの活用例、会議の文字起こしから議事録を作る手順までを実演しました。

NotebookLMの使い方の図。ノートブック作成とソース追加、引用付きの質問、Studioのマインドマップや要約、カスタム指示での議事録作成の4ステップ

今後のセミナー予定

一般的な生成AIとNotebookLMはどう違う?

ChatGPTなどの一般的な生成AIは、インターネット上の大量のデータを学習しており、幅広い質問に答えられる反面、根拠が不明確になりやすく、もっともらしい誤情報(ハルシネーション)が混ざるリスクがあります。

NotebookLMとは何かのスライド

NotebookLMは情報源をユーザーが指定した資料に限定します。回答には参照元が番号付きで表示され、クリックすると該当箇所を確認できます。情報源が限定されている分、ハルシネーションのリスクは大きく下がります。基本機能は無料で利用できます。

一般的な生成AIとNotebookLMを比べた図。NotebookLMは情報源を指定した資料に限り、回答に参照元の番号が付くため、誤情報のリスクが下がる

ソースを追加してノートブックを作るには?

NotebookLMでは、テーマごとに「ノートブック」を作成し、そこにソースを追加して使います。追加できるのは次のような資料です。

NotebookLMのソース追加とチャット画面
  • PDF、テキスト、Markdown、音声ファイルなどのローカルファイル
  • GoogleドキュメントやGoogleスライドなどのGoogle Workspaceのファイル
  • WebサイトのURLやYouTube動画のURL
  • コピーして貼り付けたテキスト

1つのノートブックに登録できるソース数には上限があり、有料プランではより多くのソースを扱えます(2026年11月時点。詳細は公式サイトを参照)。

資料に基づく回答と引用表示とは?

ソースを登録すると、チャット欄で資料の内容について質問できます。回答は登録した資料の範囲からのみ生成され、文中の番号から根拠となる記述へ直接移動できます。資料に書かれていないことは「ソースに記載がない」と返すため、内容の裏取りがしやすくなっています。

左側のソース一覧でチェックを外すと、そのソースを回答の対象から外せます。特定の資料だけを対象に質問したいときに便利です。

引用表示のしくみの図。ソースを登録してチャット欄で質問すると、回答は資料の範囲から作られ、文中の番号から根拠の記述へ移動できる

4つの主要機能は何?

NotebookLMの主な機能は次の4つです。

NotebookLMの4つの主要機能のスライド。マインドマップ、質問応答、要約、音声・動画概要
資料から自動生成されたマインドマップ
  • マインドマップ:多様な形式の資料を読み込み、内容を構造化して可視化する
  • 質問応答:資料に関する質問に、該当箇所を引用しながら回答する
  • 要約生成:長文のレポートや議事録をワンクリックで要約する
  • 音声・動画概要:資料の内容をポッドキャスト形式の音声や動画に変換し、「ながら学習」に使える

このほか、資料をもとにしたテストやフラッシュカードの作成など、学習用の機能もStudioパネルから利用できます。

マインドマップでは、資料全体のテーマから下位の論点までがツリー状に展開されます。各項目をクリックすると、その項目についての解説がチャットに表示されるため、資料の全体像をつかむ入口として役立ちます。

ビジネスではどう活用できる?

NotebookLMは、資料を根拠に扱う業務の多くに応用できます。

ビジネス活用事例のスライド(1)。議事録、市場調査、企画書、営業資料、フィードバック分析
ビジネス活用事例のスライド(2)。社内ナレッジの一元管理、研修資料の効率的な作成、プロジェクト進捗の可視化、コンテンツマーケティング企画
  • 会議議事録の効率化:決定事項、課題、ToDoを自動で整理し、作成時間を大幅に短縮する。案件ごとにノートブックを分けて議事録を蓄積すると、過去の経緯もまとめて検索できる
  • 市場調査レポートの横断分析:複数のレポートから業界トレンドや競合動向を多角的に分析する
  • 企画書作成の支援:過去の企画書やデータをもとに、アイデア出しや構成案を作る
  • 営業資料のカスタマイズ:顧客情報に合わせたパーソナライズ提案資料のベースを作る
  • 顧客フィードバックの分析:アンケートやレビューから製品改善のヒントを抽出する
  • 社内ナレッジの一元管理:マニュアルやノウハウを集約し、検索可能な知識ベースとしてチームで共有する
  • 研修資料の効率的作成:既存教材から目的に応じた研修コンテンツを生成する
  • 競合調査の自動化:競合のWebサイトや公開資料を定期的に取り込み、動向を把握する
  • プロジェクト進捗の可視化:複数の報告書を統合し、全体の状況やリスクを早期に把握する
  • コンテンツマーケティング企画:競合記事を分析し、SEOを意識した企画を立てる。参考にしたいYouTube動画をソースにして構成案を作ることもできる

なお、アンケート結果のCSVファイルはそのままではソースにできないため、テキストに変換するかGoogleスプレッドシートにしてから取り込みます。

会議議事録、市場調査、社内ナレッジ、顧客フィードバック、プロジェクト進捗で、資料をどう使うかを5項目で示した図。

市場調査ではDeep Researchとどう組み合わせる?

市場調査では、ChatGPTなどのDeep Researchで作成したレポートをPDFで保存し、調査に使われた参照URLとあわせてNotebookLMに取り込む方法が有効です。「ウェブサイトのURL」からは複数のURLをまとめて貼り付けて登録できます。

NotebookLMに複数ソースを入れたノートブック画面

こうすることで、レポートの内容を一次情報と突き合わせながら質問でき、販売台数の推移や競合比較といった論点を根拠付きで確認できます。

会議の文字起こしから議事録を作る手順は?

議事録作成は、NotebookLMの効果を実感しやすい使い方です。手順は次のとおりです。

チャットの設定でカスタム指示を入れる画面
  1. 案件ごとにノートブックを作成する
  2. Web会議ツールなどで取得した文字起こしを、テキストとしてソースに追加する
  3. ノートブックの「チャットを設定」で会話のスタイルを「カスタム」にし、議事録の形式を指示する
  4. 「議事録を作成して」と依頼し、出力された内容を確認する

カスタム指示には、たとえば「決定事項、検討事項、今後のToDo、完了した項目に分けて議事録を作成する」といった構成を書いておきます。一度設定すれば、毎回同じ形式で議事録が出力されます。

出力された回答は「メモに保存」でノートとして残せます。保存したメモはソースに変換できるため、会議を重ねるごとに議事録を蓄積していけます。複数回分の議事録がそろえば、「残っているタスクと完了したタスクを一覧にして」と依頼するだけで、会議をまたいだ進捗確認も可能です。

導入と運用の注意点は?

業務で使う際は、次の3点に注意します。

導入と運用の注意点のスライド。セキュリティ、正確性確認、段階的導入
  • セキュリティとプライバシー:Googleは入力データをモデルの学習に使わないとしていますが、機密情報の扱いは社内規定に従う
  • 情報の正確性確認:ハルシネーションは起きにくいものの、回答は必ず引用元を確認し、内容の妥当性を検証する
  • 段階的な導入:まずは社内マニュアルなど個人レベルで扱いやすい資料から始め、効果を確かめてからチームへ広げる

資料をAIに読ませて文章を作る別の方法はChatGPTプロジェクトの使い方|AIっぽくない自分らしい文章を作る指示の書き方、社内のマニュアル作りにAIを使う例は動画からマニュアルを自動作成|Claude Code×Notion連携とトークンの設定で扱っています。

まとめ

NotebookLMは、登録した資料だけを根拠に、引用付きで回答するAIツールです。マインドマップや要約、音声概要といった機能で資料の理解を助けるほか、議事録作成、市場調査、ナレッジ共有など幅広い業務に応用できます。特に議事録作成では、文字起こしの取り込みとカスタム指示の設定だけで、決定事項やToDoを整理した議事録を一定の形式で作れます。まずは身近な社内資料から試し、使いどころを見つけていくのがおすすめです。

よくある質問

NotebookLMは無料で使えますか?

基本機能は無料で利用できます(2026年11月時点)。有料プランでは、1つのノートブックに登録できるソース数の上限が増えるなど、より大規模な使い方ができます。料金の詳細は公式サイト(https://notebooklm.google/)で確認してください。

ChatGPTとはどう使い分ければよいですか?

幅広い知識からアイデアを出したり、Web上の情報を調べたりする用途にはChatGPTが向いています。手元の資料を根拠に正確に答えさせたい場合はNotebookLMが適しています。Deep Researchのレポートを取り込むなど、組み合わせて使う方法も有効です。

どのような形式の資料を追加できますか?

PDF、テキスト、Markdown、音声ファイル、Googleドキュメント、Googleスライド、WebサイトのURL、YouTube動画のURL、貼り付けたテキストなどを追加できます。CSVはそのままでは取り込めないため、テキストかGoogleスプレッドシートに変換します。

議事録を毎回同じ形式で出力するにはどうすればよいですか?

ノートブックの「チャットを設定」で会話のスタイルを「カスタム」にし、議事録の構成を指示しておきます。決定事項、検討事項、ToDoなどの項目を指定すると、毎回その形式で出力されます。

回答にハルシネーションは起きませんか?

情報源が登録した資料に限られるため起きにくいものの、ゼロではありません。回答に表示される引用番号から元の記述を確認する習慣をつけることが大切です。

入力した資料はAIの学習に使われますか?

Googleは、NotebookLMに入力したデータをモデルの学習に使用しないとしています。ただし機密情報の扱いは、各社のセキュリティ規定に従って判断してください。

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