ChatGPT のプロジェクト機能に、自分の立場や経験、読者、目的、表現のルールを先に入れておくと、「在宅ワークの時間管理のコツを、X投稿にしてください。」のような短い依頼でも、自分らしい文章の構成案と下書きが出てきます。レビューと手直しも同じプロジェクトの中で続けられます。ただし、AI は渡されていない体験までは書けません。材料が少なければ「正しいけれど誰が言っても同じ」文章に戻りますし、誇張やかさ増しが入ることもあります。
2026年8月11日のセミナーでは、SNS の運用代行を仕事にしている講師のおゆわりさんが、普段の文章づくりの進め方を紹介しました。題材は「在宅ワークの時間管理のコツ」を X に投稿する文章です。話は、AI っぽさが生まれる原因から、設計シートの埋め方、プロジェクト機能の設定、レビューのさせ方へと進みました。
セミナーの表紙スライド。AIを活用したライティングのコツとプロジェクト機能、自分らしい文章を、AIと一緒につくる AI で書いた文章が、そのまま投稿できないのはなぜ? おゆわりさんはウェブフリーランスとして、SNS の運用代行を中心に4〜5年続くクライアントを持っています。AI に力を入れ始めたのは3年ほど前で、きっかけは危機感だったといいます。自身の X アカウントのフォロワーは約1万2,000人。最初に挙げたのは、AI を使えば早く書けるのに、そのままでは投稿できない、直しているうちにかえって時間がかかる、というよくある悩みでした。
実演ではまずプロジェクトを使わない普通のチャットで「在宅ワークの時間管理のコツを、X投稿にしてください。」と頼みました。返ってきたのは、「洗濯して、子どものことをして、ごはんを考えて」と1行ずつ改行しながら続く長い文章です。日記ならこのままでも出せるけれど、SNS では何を言いたいのかが伝わらない、というのがおゆわりさんの評価でした。
普通のチャットで在宅ワークの時間管理のコツをX投稿にするよう頼んだ結果。洗濯して、子どものことをして、ごはんを考えて、と1行ずつ改行した長い文章が続いている 原因は渡す材料の少なさにあります。テーマだけで体験も判断基準もない依頼だと、AI は与えられた情報と世の中にありそうな情報から、自然に見える案を作ります。その結果が、正しいけれど誰が言っても同じ文章です。スライドは、足りないのは書く人を知る材料だ、という一文で締めくくられていました。
情報が少ないほどAIは平均的な文章を作るというスライド。テーマだけで体験も判断基準もない少ない材料から、AIが与えられた情報で自然そうな案を作り、正しいけれど誰が言っても同じ平均的な文章になる おゆわりさん自身は、Kindle で出版した本の内容を材料として入れています。クライアントの発信を手伝うときは、その人の YouTube やブログの文章を要素に分けて入れています。AI に渡す情報の整理のしかたは、翌週のAI疲れを減らす6つの方法|Claude Codeの並列作業で認知負荷を下げる工夫 の回でも扱っています。
「AIっぽさ」は、どこから生まれる? スライドの題は「AIっぽさは、語尾だけの問題ではありません」。原因として5つが並びました。誰にでも当てはまる文章は発信者と読者が見えず、抽象的な文章には体験や場面がありません。同じ意味を言い換えて水増しする、何でも型にまとめて整いすぎる、本人の迷いや価値観、クセが消える、という症状も続きます。
AIっぽさは語尾だけの問題ではないというスライド。誰にでも当てはまる(発信者と読者が見えない)、抽象的(体験や場面がない)、繰り返す(同じ意味を水増しする)、整いすぎる(何でも型にまとめる)、本人がいない(迷い・価値観・クセが消える)の5つ 本人らしさが出るのは、語尾だけではありません。記号の使い方や、接続詞・助詞の選び方にもクセが表れ、そこまで分析して材料に入れると、よりその人らしい文章になるそうです。「もっと自然にして」と頼むだけではなかなか直らない、とも話していました。
自分らしい文章は、どんな手順で作る? 当日のゴールは自分専用の文章制作プロジェクトを始めることでした。自分の材料(相手・目的・経験)をそろえ、判断基準(自分らしさ・NG)を決め、そのうえで制作プロジェクトとして回す、という順番です。
今日のゴールは自分専用の文章制作プロジェクトを始めること、というスライド。自分の材料(相手・目的・経験)、判断基準(自分らしさ・NG)、制作プロジェクト(設計→執筆→レビュー→更新)の3つが矢印でつながる 文章を作る作業は、設計する、書く、レビュー、更新する、の4工程。書く工程では本文の前に構成を確かめ、レビューでは読者・事実・AI 感を見て、更新ではレビューで採用した学びだけを反映します。
文章作成を4つの工程に分けるスライド。設計する(材料と判断基準)、書く(構成から確認)、レビュー(読者・事実・AI感)、更新する(採用した学びだけ) レビューはさらに細かく分けることもあるそうです。アカウントごとに読者像を3パターン用意して読者の目で読ませ、次に添削する人の目、事実関係、文章のおかしな所、と順に確かめてから更新します。
人と AI の役割もはっきり分けています。経験・事実、相手・価値観、公開するかどうかの最終判断は人が持ちます。情報の整理や構成、言い換え、レビュー、違和感の発見は AI の担当です。
人が材料を持ちAIが整理と提案を担当するというスライド。人が持つのは経験・事実、相手・価値観、公開の最終判断。AIが整えるのは情報整理・構成、言い換え・レビュー、違和感の発見 設計シートには、何を書く? 参加者には、Notion のページから「Xアカウント設計シート」(Google スプレッドシート)が配られました。シートは使い方、必須設計、深掘り設計、発信軸、文体・NG、参考投稿、プロジェクト投入用、依頼例のタブに分かれています。
Xアカウント設計シートの必須設計のタブ。読者にしてほしい行動、肩書き・立場、プロフィール要約、実績・経験、大切にしている価値観、自分らしさ・口ぐせの項目に、必須か推奨か、書き方の説明、記入例が並ぶ 必須の項目で特に深掘りするのは目的、つまりそのアカウントを今後どうしたいかで、なんとなく運用していると、やりたいことを達成できないまま終わってしまうからだと説明していました。誰が誰に何を言うかは、基本的に埋めてから書き始めているとのこと。
タップで拡大 設計シートに最初に入れておく4種類の情報。自分(立場・経験・価値観)、目的(伝えたいことと読んだ人にしてほしい行動)、相手(読者の悩みと状況)、表現(文体・NG・見本) 表現のルールは、個人なら煽らない、ギラギラしない、お金の話を前面に出さない、といった内容です。企業のアカウントでは、その会社の公式らしさを決めるルールも入れます。
全部を一度に埋めようとすると続きません。スライドには「書けるところから、1項目1文で大丈夫です」とあり、迷ったら最近書いた投稿や実際に話した言葉を思い出すよう添えられていました。目的も今は仮決めでかまわず、あとから磨けばいいと話していました。おゆわりさんは日記のように日々の振り返りを書き、自分が何を考えているのかを少しずつ言葉にしています。
ChatGPT のプロジェクト機能とは? 当日使ったのは ChatGPT のプロジェクト機能です。通常のチャットが用途ごとの会話なのに対し、プロジェクトは共通の文脈をまとめて使う「自分専用の作業部屋」だと説明していました。設計・見本・資料のファイルと、文体・NG・進め方の指示を最初から入れておけるので、チャットのたびに説明し直さずに済みます。
OpenAI の公式ヘルプ[ChatGPT のプロジェクト ]によると、プロジェクトでは関連するチャット、ファイル、指示をまとめて管理できます。プロジェクトの指示はそのプロジェクトの中だけで効き、全体のカスタム指示より優先される、とも書かれています(2026年11月時点)。
タップで拡大 通常のチャットは用途ごとの会話で、プロジェクトはチャット・ファイル・指示をまとめて管理する比較図。 ChatGPTのプロジェクト「デモ用_ライティング」の画面。新しいチャットの入力欄の下にチャットと情報源のタブがあり、構成案を3案比較、X投稿作成、AI感減少の方法などのチャットが並ぶ デモ用のプロジェクト「デモ用_ライティング」の情報源には、おゆわりさんのナレッジを軽くまとめたものが入っていました。プロジェクト設定の「指示」の欄に書かれていたのは、本人の迷い、体験、判断理由を、きれいな一般論へ置き換えない、ユーザーが依頼していない段階まで自動で進めない、といったルールです。
ChatGPTのプロジェクト設定の画面。プロジェクト名、回答方法を決める指示の欄(本人の迷い、体験、判断理由を、きれいな一般論へ置き換えない、ユーザーが依頼していない段階まで、自動で進めない)、メモリ、ライブラリへのアクセスの項目がある ほかの使い方として、自分のアイコンのキャラクター画像をファイルに入れ、指示のほうにどんな画像を作るかを書いておく例も紹介されました。こうしておくと画像を手軽に作れるので、地味に楽だという話でした。
情報はどこに置き、指示には何を書く? 情報の置き場所は3つです。背景・事実・見本はソースに、文体・NG・進め方はプロジェクト指示に保存し、テーマ・媒体・使いたい体験は毎回の依頼で渡します。変わりにくい情報を保存しておけば、依頼の文は短いままで済みます。
タップで拡大 情報の3つの置き場所の図。ソース(背景・事実・見本、画面では情報源のタブ)とプロジェクト指示(文体・NG・進め方)は保存しておき、今回の依頼(テーマ・媒体・使いたい体験)だけを毎回変える 指示文には毎回守ってほしい進め方を書きます。スライドの例は、AI に文章制作のパートナーという役割を与える一文から始まります。続くのは、最初に構成案を出す、本人が言っていない事実を足さない、抽象表現は体験や場面に置き換える、違和感は修正前に場所と理由を示す、媒体に合わせて長さ・構成・CTA を変える、の5つです。スライドの下には、文体の好みだけでなく作り方と確認方法まで指定する、と添えられていました。
指示文には毎回守ってほしい進め方を書くというスライド。プロジェクト指示の例として、文章制作パートナーという役割のあとに、最初に構成案を出す、本人が言っていない事実を足さない、抽象表現は体験や場面に置き換える、違和感は修正前に場所と理由を示す、媒体に合わせて長さ・構成・CTAを変える、が並ぶ 同じ SNS でも、Threads と X では伝え方が違います。あえてスレッドの形にすることもあり、そうした媒体ごとの違いも指示に設定しているとのことでした。
デモでは、X投稿がどう変わった? タップで拡大 デモの流れの図。プロジェクトの中で頼む、構成案を3つ出させてCを選ぶ、構成をレビューさせる、体験と判断基準を足す、172文字の下書きを4つの視点でレビュー、指摘を踏まえて部分だけ直す、の6つの手順 プロジェクトの中で、さきほどと同じ「在宅ワークの時間管理のコツを、X投稿にしてください。」を送ると、今度はすぐに本文を書かず、方向の違う構成案が3つ返ってきました。A案は「今日も進まなかった」から、B案は「全部やろうとしていた」から、C案は「時間より、何をやるか」から入ります。回答には参照した「03_SNS制作ルール」のファイル名も添えられていました。
プロジェクト内のチャットで返ってきた3つの構成案。A案「今日も進まなかった」、B案「全部やろうとしていた」、C案「時間より、何をやるか」から入る案に、それぞれ冒頭・展開・着地・向いている理由が書かれている C案を選んで構成をレビューさせると、いちばん弱いのは「本人の体験が見えるか」だという答えでした。このままでは「優先順位を決めましょう」と同じ種類の投稿に見える可能性がある、という指摘です。本文の前に足したい材料として、「何をやるか」を決めるようになった具体的なきっかけや場面と、1つに絞るときに何を基準に決めているかの2つを聞かれました。
構成のレビュー結果。一般論やノウハウだけになっていないかの項目で、今のままだとやや一般論寄りと指摘され、本文前に追加したい材料として、何をやるかを決めるようになったきっかけや場面と、1つに絞るときの判断基準の2つが挙がっている そこでおゆわりさんは、家事・育児・仕事でパンパンになり、キャパオーバーになりそうになった場面と、やることを「緊急度」で決めていることを入力しました。できた下書きは172文字。回答の最後には、書いていない成果や数字は追加していない、と明記されています。
C案の時間より何をやるかを軸に、体験と緊急度という判断基準を入れた下書き。文字数は172文字で、使った材料と、書いていない成果や数字は追加していないことが書かれている 続けて4つの視点でレビューさせ、指摘を踏まえて部分修正を頼みました。返ってきたのは、指摘した3点だけを直した版です。「全部やろうとしていた→やめた」を削除し、「時間管理は〜が大事」という一般論を「私には合っている」に変え、キャパオーバーの体験から緊急度へ直接つないだ形です。少しかっちりしすぎてはいるものの、レビューを挟むことで体裁を保てるようになった、とおゆわりさんは振り返っていました。
指摘を踏まえて部分修正した下書き。指摘した3点だけを直して体験から判断基準が自然に見える形にしたこと、変更点として全部やろうとしていた→やめたの削除、一般論を私には合っているに変更、キャパオーバーの体験から緊急度へ直接つないだことが書かれている 普段ひとりで作るときは、もっとさらっと進めるそうです。チームで運用していたころ、添削する側としてフィードバックが増えすぎたため、1つずつ止まって確かめる工程を入れました。それで添削の数がかなり減り、楽になったとのことでした。
本文のレビューは、どんな視点で頼む? 本文を作ったら、AI に4つの視点でレビューさせます。読者に合っているか、事実を足していないか、抽象語や定型句が入っていないか、本人らしい温度が残っているか。修正に入る前に、違和感の場所と理由だけを先に出させます。
タップで拡大 本文を4つの視点でレビューする図。読者に合っているか、事実を足していないか、抽象語や定型句はないか、本人らしさが残っているかの4つと、それぞれデモで出た指摘 デモのレビューでは、視点ごとに「違和感がある箇所」「理由」「確認・検討したいこと」が並びました。読者の視点では、冒頭の「在宅ワークって、時間を増やせば何とかなると思いがち」が、家事や育児で時間が細切れになっている今回の読者の場面から少し離れている、と指摘されています。
4視点でのレビュー結果。方向性は合っているが一部がきれいにつながりすぎてAIっぽさが出ているという結論のあと、読者の視点で違和感がある箇所、理由、確認・検討したいことが書かれている AI はときどき勝手に誇張したり、かさ増ししたりします。おゆわりさんは、その部分にはかなり突っ込みを入れるようにしています。設計前、設計後、レビュー後で文章は変わるので、作って終わりにせずレビューを挟むと、違和感に気づきやすくなるという話でした。
GPTs や Skills とは、どう使い分ける? ChatGPT には GPTs やスキルもあります。スライドでは、以前は GPTs(専用の AI として共有できるが、改善や検証はやや重い)、最近は Skills(制作工程を再利用し、手順をそろえたいとき)、今回はプロジェクト(手軽に始めて、使いながら育てる)と整理されていました。
タップで拡大 GPTs・Skills・プロジェクトの使い分けの図。GPTsは専用のAIとして人に渡す、Skillsは制作の手順をそろえてくり返し使う、プロジェクトは手軽に始めて使いながら育てる おゆわりさん自身は、普段はスキルをよく使っています。ただ、周りには Claude Code や Codex を使っていない人も多く、ChatGPT に課金したばかりの人には GPTs にして渡すことが多いと話していました。プロジェクトなら、ファイルを渡して使い方をマニュアルにするだけで使ってもらえ、手直しもしやすい形です。ChatGPT のスキルでは画像生成まで細かくできるようになり、当日もインスタグラムのフィード投稿をスキルだけで作ってみたそうです。Claude や Codex でスキルを作る手順は、Claude・Codexのスキルの作り方 の回で扱っています。
プロジェクトはいくつ作ればいい? 基本は、発信者や事業ごとに1つです。自分・読者・目的・文体を保存したプロジェクトの中で、X、note、メルマガ、レビューをそれぞれのチャットで頼みます。講座の募集や長期のキャンペーンだけは、別のプロジェクトにするとスライドにありました。
タップで拡大 プロジェクトの分け方の図。発信者・事業ごとに1つのプロジェクトに自分・読者・目的・文体を保存し、X・note・メルマガ・レビューはチャットで頼む。講座の募集や長期のキャンペーン、参加者の例として、クライアントごとの仕事は別のプロジェクトにする例 同じ設計から、媒体ごとに書き分けられるのも利点です。X は短く届け、note は深く伝え、メルマガは関係を育て、告知文は行動につなげる。変えるのは、媒体に合う長さ・構成・次の行動だけ。設計をそろえておくとチームで動くときの認識のずれが減り、直しの数が減ったうえ、少ない人数で運用できるようになったと話していました。
質疑では、クライアントの仕事でプロジェクトを使い分けている参加者の例も出ました。自分の情報が入るとどの文章も自分の分野に寄ってしまうが、クライアントはまったく違う分野なので、プロジェクトで完全に分けたところ混ざらなくなった、という話です。司会のサウスさんは、パソコンでいえば仮想環境を作るようなものだと受け止めていました。なお ChatGPT のプロジェクトには、選ぶとプロジェクト外の会話を参照しなくなる「プロジェクト専用メモリ」の設定があります(2026年11月時点の公式ヘルプ)。デモのプロジェクトは、メモリが「デフォルト」のままでした。
明日から、何を用意すればいい? 最初の依頼は、凝ったものにしなくてかまいません。スライドの例は、設計シートを前提に[テーマ]について[媒体]用の文章を作るよう頼み、まず構成案を3つ出させ、選んだあとに本文を作らせる文面でした。書いていない事実は足さず、最後に「私らしくない表現」がないかを確かめるよう添えてあります。変えるのはテーマ・媒体・今回使う材料だけです。
最初の依頼はこれくらいシンプルで大丈夫というスライド。設計シートを前提にテーマについて媒体用の文章を作る、まず構成案を3つ出す、選んだあとに本文を作成、書いていない事実は足さず最後に私らしくない表現がないか確認する、という依頼文と、今回伝えたいこと・使いたい体験の空欄 設計なしで「AI感を減らす方法をX投稿にしてください」と丸投げすると、体験がなく、誰が言っても同じで、型だけ整った文章になります。設計情報を渡したら、まず構成を確かめ、本文より前に方向性のずれを直す。テーマだけ投げて手早く作る人もいるので、どちらを選ぶかは好みでいい、という立場でした。
タップで拡大 設計なしでは誰が言っても同じ文章になり、設計情報を渡すと本文の前に構成のずれを直せる図。 まとめのスライドには、明日から始める5つの手順として、設計(必須項目)、ルール(文体・NG)、見本(投稿を3本)、作業部屋(プロジェクト)、繰り返す(構成→更新)が並んでいました。
明日から始められる5ステップのスライド。設計(必須項目)、ルール(文体・NG)、見本(投稿を3本)、作業部屋(プロジェクト)、繰り返す(構成→更新) チャットには、Claude Code で作業ごとに参照ファイルを作りながら進めていて、プロジェクト機能は使ったことがない、という声も届きました。おゆわりさんの答えは、すでに Claude Code を使っている人なら出番は多くないかもしれない、というもの。それでも、さっと文章を作るときにはとても便利だと話していました。目的や読者をファイルにして AI に渡す考え方は、Claude Codeのフォルダ構成の決め方 の回が近い内容です。
まとめ AI の文章が平均的になるのは、渡す材料が少ないから。体験・判断基準・文体を渡すと変わる AI っぽさは語尾だけでなく、誰にでも当てはまる、抽象的、繰り返す、整いすぎる、本人がいない、の5つから生まれる ChatGPT のプロジェクト機能では、ソース・プロジェクト指示・今回の依頼の3か所に情報を分けて置く 指示には文体の好みだけでなく、最初に構成案を出す、事実を足さないといった作り方と確認方法まで書く 本文の前に構成案を3つ出させ、本文のあとは読者・事実・AI 感・本人の温度の4つの視点でレビューさせる プロジェクトは発信者・事業ごとに1つ。クライアントの仕事は分けると情報が混ざらない よくある質問 プロジェクト機能は、ChatGPT と Claude のどちらの機能ですか? 当日扱ったのは ChatGPT のプロジェクト機能です。プロジェクトを作り、設定の「指示」の欄と「情報源」のタブに情報を入れておくと、その中のチャットで共通の文脈として使われます。
プロジェクトの指示には、何を書けばいいですか? 毎回守ってほしい進め方を書きます。スライドの例では、最初に構成案を出す、本人が言っていない事実を足さない、抽象表現は体験や場面に置き換える、違和感は修正前に場所と理由を示す、媒体に合わせて長さ・構成・CTA を変える、が挙がっていました。
設計シートは、全部埋めないと使えませんか? 全部埋めなくても使えます。書けるところから1項目1文で始め、目的も仮決めのまま進めて、あとから磨けば十分だという考え方です。ただし、誰が誰に何を言うかだけは、埋めてから文章を作るようにしているとのことでした。
Claude Code を使っていても、プロジェクト機能は役に立ちますか? 作業ごとに参照ファイルを作りながら Claude Code を使っている人なら、出番は多くないかもしれません。ただ、さっと文章を作るときには便利だという答えでした。ChatGPT を使い始めたばかりの人にも、ファイルとマニュアルを添えて渡しやすい形です。
クライアントの文章に、自分の情報が混ざらないようにするには? クライアントごとにプロジェクトを分けます。参加者の一人は、プロジェクトで完全に分けてから混ざらなくなったと話していました。ChatGPT にはプロジェクト外の会話を参照しない「プロジェクト専用メモリ」の設定もあります(2026年11月時点)。
Kindle のような長い原稿も、プロジェクトで書けますか? おゆわりさんが Kindle の本を書いたときは分量が多かったため、プロジェクトではなく Cursor を使い、ファイルを参照しながら細かく調整したそうです。今はそのときの文章を、自分の言葉や経験を思い出す材料にしています。
フリーランスの見積もりは、どう決めていますか? 基本は、自分が許せる時間単価に、かかりそうな作業時間をかけた金額です。そのうえでクライアントの予算や、今後も付き合いを続けたいかを合わせて、受けるかどうかを判断しているそうです。参加者からは、作業だけの仕事とディレクションが入る仕事で単価を分けている例や、修正の回数と期間を決めずに受けて終わりが延びた経験談も出ました。