セミナー開催レポートブログ

ExcelのCOPILOT関数とは?要約・分類デモと基本4スキル

開催日
2025年10月20日(月)21:00–22:00
講師
茂木さん
セミナー開催レポートブログ ExcelのCOPILOT関数と基本4スキル 講師茂木さん 2025年10月20日開催

Excelの「COPILOT関数」を使うと、セル上で生成AIに要約や分類、コメント案の作成を頼めます。形式がそろっていない問い合わせ文やクレーム文を材料に、列へ結果を書き出せる点が講座の焦点でした。

2025年10月20日のProcevoの講座では、講師の茂木さんがCOPILOT関数のデモと、Excel業務の基礎になる4つの基本スキルを解説しました。

COPILOT関数の講座で見た3つのデモの図。問い合わせメールの要約と分類、顧客クレームから改善案を作る、売上コメントの自動作成。利用にはMicrosoft 365のCopilot付き環境が必要

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COPILOT関数とは?

COPILOT関数は、Microsoft 365のExcel上でCopilot(生成AI)を呼び出す関数です。セルに=COPILOT(...)と書き、プロンプト(指示文)と対象範囲を指定すると、結果がセルに返ります。

講座では次の点が強調されました。

  • プロンプトを先に書き、続けて対象セル範囲を選ぶだけで使える
  • 角かっこで囲まれた引数は省略できる、というExcel関数の基本がここでも当てはまる
  • 形式が決まっていない自由記述を、列ごとのCSV風の出力に直すといった作業に向く

利用にはMicrosoft 365のCopilot付き環境が必要です(2026年11月時点。公式の最新条件を確認してください)。

Excelの「請求書抽出」シート。形式がそろっていない請求文から、請求日・発行日・取引先・要約を列に出す準備

講座ではどんなデモを見せた?

デモは次の3つでした。

  1. 問い合わせメールの要約と分類:混在した文面から要点と重要度を列に出す
  2. 顧客クレームから改善案を作る:クレーム文を材料に、次の打ち手のたたき台を出す
  3. 売上コメントの自動作成:数値の変化を踏まえた短いコメント案を生成する
デモ一覧のスライド。問い合わせ・クレーム・売上コメント
E2セルに「=COPILOT("この請求の補足事項を20字で要約", A2)」と入力している画面

前段では請求書やアンケートのように1セルに複数情報が混ざったデータを例に、「手入力でそろえる」「関数で頑張る」以外の選択肢としてCOPILOT関数が紹介されました。仕組み側(入力フォームの設計)を変えられない現場でも、後処理として使える、という文脈です。

AI関数の限界はどこにある?

便利さの一方で、そのまま業務の正にするには不安が残る点も整理されました。

実務で押さえるAI関数の注意点。表記ゆれ、禁止語、再現性、監査
AI関数の限界をまとめたスライド
  • 表記ゆれ・固有名詞:同じ相手でも表記がぶれることがある
  • 禁止語・体裁の厳密さ:社内ルールどおりに毎回そろえるのは苦手
  • 再現性の揺れ:同じ入力でも結果が少し変わることがある
  • 監査・トレーサビリティ:なぜその答えになったかを後から追いづらい

講座の結論は「AIは設計と発想の拡張に使い、正のデータ整形はExcelの基本スキルで固める」という整理でした。

データ整形でまず何を直す?

ピボットテーブルや集計が崩れる典型として、次が挙げられました。

  • 1行1件になっていない:セル結合で上が埋まっているように見えて、下が空判定になる
  • 横に伸びる表(クロス集計の素):商品や月が列に並び、新しい項目が増えるたびに列が伸びる

見た目はきれいでも、機械が読める「縦長の1行1レコード」になっていないと、後工程がつらくなります。

集計が崩れる表の典型2つの図。1行1件になっていない表と横に伸びる表を、縦長の1行1レコードにしてから集計する

ピボットテーブルはどう使う?

挿入メニューからピボットテーブルを作り、行・列・値にフィールドを置く基本が復習されました。結合セルや横長表のまま当てると、空白行が合計に混ざったり、項目が値側に散らばったりする例が示されています。

正しい形に直してから集計する、というのが繰り返しのメッセージでした。

表を縦長の1行1レコードに直し、ピボットテーブルを作って行・列・値にフィールドを置く流れの図。

Power Queryとは?

Power Queryは、ファイルやフォルダからデータを取得し、加工してシートへ出す仕組みです。「更新」ボタンで同じ手順をやり直せます。

フォルダ内の複数ファイルを結合する設定画面
Power Query エディターで列を整形している画面

講座ではフォルダ内の複数Excel/CSVをまとめて取り込む流れが紹介されました。毎月同じ形式のファイルが来る業務では、手作業のコピー&ペーストを減らせます。

Excel業務の基礎になる4スキルは?

AIに丸投げする前に押さえる基礎として、次の4つが示されました。

スライド「Excel実装の現実解:4つの最重要スキル」。データ整形、ピボットテーブル、Power Query、マクロ(VBA)
  1. データ整形:1行1件・セル結合なし。見た目より機械が読める表にする
  2. ピボットテーブル:切る軸と見る指標をはっきりさせる
  3. Power Query:取得・加工・出力を自動化する
  4. マクロ(VBA):定型クリックを記録して減らす
AIに丸投げする前に押さえる4つのスキルの図。データ整形、ピボットテーブル、Power Query、マクロ(VBA)。まず整形と取得をPower Queryで固め、残るクリック作業をマクロにする

どんな現場に向く?

  • 問い合わせやクレームの自由記述を、まず列に分けたいとき
  • 週次の数値コメントのたたき台が欲しいとき
  • 毎月同じフォルダ構成のファイルをまとめたいとき

一方で、監査要件が厳しい数値の正や、禁止語を絶対に出してはいけない対外文は、人間の確認を前提にした方がよいとされました。

問い合わせやクレームの自由記述、週次の数値コメント、毎月同じフォルダ構成のファイルという三つの使用場面の図。

定型の作業をAIに任せる考え方はAIエージェントの使い方|フォルダ整理から見積もり・動画マニュアルまで、AIとの作業で疲れをためない工夫はAI疲れを減らす6つの方法|Claude Codeの並列作業で認知負荷を下げる工夫で扱っています。

まとめ

COPILOT関数は、形式がそろっていない文章をセル上で要約・分類・コメント化するのに便利です。ただし表記ゆれや再現性、監査の観点では限界もあるため、1行1件の整形・ピボット・Power Query・マクロという基礎と組み合わせるのが講座の骨子でした。

よくある質問

COPILOT関数は誰でも使える?

Microsoft 365のCopilot付きライセンスなど、利用条件を満たす環境が必要です。条件は変わるため、2026年11月時点の公式案内を確認してください。

プロンプトは日本語で書いてよい?

講座のデモは日本語の指示文で進められていました。対象範囲を明示し、欲しい列の順や形式(例:金額はカンマなし)を書くと安定しやすいと紹介されました。

セル結合はなぜダメ?

結合すると見た目は1つに見えても、実データは先頭セルだけに入り、下が空扱いになります。ピボットの合計がずれやすい典型です。

Power Queryとマクロの違いは?

Power Queryはデータの取得と整形の自動化向き、マクロは画面操作の繰り返し向き、という使い分けが示されました。まず整形と取得をPower Queryで固め、残るクリック作業をマクロにする流れが現実的です。

AIの結果をそのまま社外に出してよい?

講座では、たたき台として使い、固有名詞・禁止語・数値の正は人が確認する前提が推奨されました。

横に伸びる表はどう直す?

商品や月が列になっている表は、縦長(1行1レコード)に直してからピボットに載せる、という方針が説明されました。

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