セミナー開催レポートブログ

ExcelとChatGPTで業務効率化|数式・VLOOKUP・データ結合・VBAマクロ

開催日
2025年8月18日(月)21:00–22:00
講師
ikuyaさん
セミナー開催レポートブログ ExcelとChatGPTで数式とマクロを作る方法 講師ikuyaさん 2025年8月18日開催

ExcelとChatGPTを組み合わせると、表のスクリーンショットを渡して「この列に合否を出したい」と伝えるだけで、IF関数やVLOOKUPの式が返ってきます。複数のExcelファイルの結合や、請求書へ転記するVBAマクロも、データの構成を読み取らせてから頼む3段階の伝え方で作れます。

2025年8月18日のProcevoの講座では、講師のikuyaさんが、ChatGPT(https://chatgpt.com/)(講座では主にGPT-4o)とMicrosoft Excel(https://www.microsoft.com/microsoft-365/excel)を使い、数式づくり、データ結合、マクロ作成の3つを実演しました。

ChatGPTに頼む3段階の図。データの構成を読み取らせる、読み違いを人が直す、やりたいことを伝える

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ExcelとChatGPTで何ができる?

講座の柱は次の3つです。

ChatGPTが動画・テキスト・Excel・画像を受け取れることを示した図と、多様な入力形式に対応したという説明
  1. わからないことをChatGPTに伝えて解決する:画面のスクリーンショットとやりたいことを渡し、数式を作ってもらう
  2. 面倒なデータ結合を任せる:複数のExcelファイルをアップロードし、自然言語で結合・加工する
  3. 自動化したい作業を伝えてマクロを作る:同じ考え方でVBAコードを生成し、ボタンに載せる

前提はChatGPT(講座では主にGPT-4o)とExcelです。Microsoft 365のCopilotと比較する質問もありましたが、柔軟な指示や画像入力の扱いでは、講座時点ではChatGPTの方が実務向き、という整理でした。

なぜスクリーンショットを渡すと早い?

ChatGPTが画像やExcelファイルを扱えるようになってから、テキストだけで関数名を探すより、画面そのものを見せて依頼する方が早くなりました。Windowsでは Win + Shift + S、macOSでは Command + Shift + 4 などで範囲選択のスクリーンショットを取り、チャットに貼り付けます。列記号(A、B、C…)と行番号が見える範囲まで含めます。ここが切れていると、セル位置を正しく読み取れません。

ExcelのスクリーンショットをChatGPTに渡すときの撮り方の図。WindowsはWin + Shift + S、macOSはCommand + Shift + 4で、列記号と行番号まで入れて撮る

スクリーンショットからIF関数は作れる?

最初の実習は、科目ごとの点数と合計がある表に「合計が380点以上なら合格、未満なら不合格」を出す列を足す、という課題です。表のスクリーンショットを貼り、「J列に合否を出したい」と伝えるだけで、ChatGPTは条件を読み取り、次のような数式を返します。

点数表のJ列に合否が入ったExcel。合計380点以上なら合格、未満なら不合格

例: =IF(I3>=380,"合格","不合格")。コピーしてセルに貼り、オートフィルで下へ伸ばせば完了です。以前は検索結果のサンプル式を自分のデータに書き換え、エラーと格闘する流れが一般的でしたが、画像と目的を渡すだけで実務寄りの式が返ってくる、というのがこのパートの要点です。

合計が380点以上ならJ列に「合格」、未満なら「不合格」と表示する条件を並べた図。

セル内に氏名・性別・生年月日が半角/全角スペース混在で入っているような「意地悪な」データでも、同じ方法でネストした関数を組ませることができます。うまくいかないときは、関数力不足より伝え方(半角と全角が混在している、など)の不足が多い、と講師のikuyaさんは説明しました。

数式の精度を上げる伝え方は?

単純に「やりたいこと」だけを伝えると、列の読み取り違いで誤った数式が出ることがあります。講座では、次の3段階で渡す方法が推奨されました。

販売データの表。商品単価と商品カテゴリの列が空欄になっている
  1. データ構成の読み取り:スクリーンショットを渡し、どの列・行に何があるかを説明させる
  2. 誤りがあれば修正:見出し行や列範囲のズレを人間が確認し、「以下の点を修正してください」と返す
  3. やりたいことを伝える:例: 「オレンジのセルを埋めたい」など。詳細な関数指定がなくても、構成が正しければVLOOKUPなどの式が出やすい

VLOOKUPの式もChatGPTに作らせられる?

販売データ(日付・商品名・数量など)の横に商品マスタ(商品名・単価・カテゴリ)を置き、空欄の単価とカテゴリを埋める課題では、まず構成を読み取らせ、ズレを直してから「オレンジの部分を埋めたい」と伝えました。

商品マスタを参照するVLOOKUPの式で、販売データの商品単価と商品カテゴリが埋まった画面

返ってきた式を貼ると、マスタ側の単価変更が販売側にも反映されます。シートが分かれている場合は、シートごとにスクリーンショットを撮り、シート名を添えて同じ3段階を進めます。行数が多くても、先頭の1行分の式ができれば下へコピーするだけでよく、画像に全行を写す必要はありません。

複数のExcelファイルはどう結合する?

2つ目のテーマは、売上データと商品・社員・支店などのマスタを別ファイルで持ち、ChatGPT上で結合する実習です。複数ファイルをまとめてドラッグ&ドロップし、「これらのデータを結合してください」と伝えると、結合キーと追加された列の要約、結合後の表が出ます。

ChatGPTで結合した売上データの表。支店ID・担当者ID・商品名・カテゴリー・単価・社員名・部署が並ぶ

その後は自然言語で続けられます。

  • 「いい感じに列を並び替えて」
  • 列を選択したうえで「この列を一番左に」
  • 単価と個数を選んで「売上金額列を追加して。数式で表現して」

結合したデータの正しさはどう確かめる?

完成したらExcelとしてダウンロードします。ファイル名が見つからない・失敗する場合、英数字のファイル名にすると安定しやすい、という参加者からの補足もありました。行数が多い結合結果は目視確認が難しいため、先頭・中間・末尾の数行を見る、ピボットテーブルで集計して元データと突合する、といった確認が推奨されました。サンプル数行で正しい数式(VLOOKUPなど)を作らせ、手元の本番ファイルにその式を適用する、という進め方も紹介されています。

結合したデータを確かめる3つの方法の図。先頭・中間・末尾の数行を見る、ピボットテーブルで集計して突き合わせる、サンプルで作った式を本番のファイルに当てる
結合したデータをピボットテーブルで支店ごとに集計し、売上金額と個数の合計を出した画面

VBAマクロもChatGPTで作れる?

3つ目は受注一覧から会社名を選び、請求書レイアウトへ明細を転記するマクロです。やり方は数式のときと同じ3段階です。

受注データと請求書の枠を並べたExcel。会社名を選ぶと明細を請求書へ転記する課題
ChatGPTへの依頼文。受注データを請求書にコピーするマクロを作り、B16の会社名を対象にするよう頼んでいる
  1. シート全体のスクリーンショットで構成を読み取らせる
  2. 見出し範囲の誤りや「合計欄は既存の数式があるので触らない」などを修正指示する
  3. 「受注データを請求書にコピーするマクロを作成してください」「B16の会社名を対象に」「データはすべて同じシートにある」などと伝える

「コピーしたい」だけだと関数案が返ることがあるため、マクロであることを明示します。出てきたコードをExcelで Alt + F11 → 挿入 → 標準モジュールに貼り、エディタの実行ボタンや Alt + F8 で動かします。動く最小版ができてから「会社名も請求書見出しへコピーする機能を追加」と足していくと、一気に全部を頼むより安定します。

作ったマクロはどう動かす?

ダウンロードした .xlsm は、プロパティで「許可する」にチェックしないとマクロがブロックされることがあります。開発タブを出し、挿入からボタンを置いてマクロを割り当てれば、日常の定型作業をワンクリックにできます。

ChatGPTで作ったマクロを動かすまでの4つの手順の図。マクロと明示して頼む、標準モジュールに貼る、Alt + F8で動かす、開発タブからボタンに割り当てる

AIに仕事を頼むときの伝え方はAI疲れを減らす6つの方法|Claude Codeの並列作業で認知負荷を下げる工夫、作業そのものをAIに任せる考え方はAIエージェントの使い方|フォルダ整理から見積もり・動画マニュアルまでで扱っています。

まとめ

  • Excelの画面をスクリーンショットで渡し、やりたいことを書けば、ChatGPTが実務向けの数式を返しやすい
  • 精度を上げるにはデータ構成の読み取り → 人間による修正 → 依頼、の3段階が有効
  • 複数ファイルの結合や列の並べ替え、計算列の追加も、ファイルアップロードと自然言語で進められる
  • 同じ3段階でVBAマクロも作れ、動く最小版から機能を足していくとよい
  • 結合結果や数式は必ずサンプル行やピボットなどで確認する

公式サイト: ChatGPT(https://chatgpt.com/) / Microsoft Excel(https://www.microsoft.com/microsoft-365/excel)

よくある質問

スクリーンショットとファイルのアップロードはどちらがよい?

すぐ解けそうな小さな課題はスクリーンショット、Excel操作そのものが苦手で自然言語だけで加工したい場合はファイルアップロード、という使い分けが紹介されました。精度の差は大きくない印象、とのことでした。

Excel上で動くCopilotの方が正確ではない?

講座時点の講師の見解では、数式生成や「このオレンジを埋めたい」といった柔軟な指示ではChatGPTの方が扱いやすく、Copilotはまだ実務精度が足りない場面が多い、とされていました。社内でChatGPTが使えない場合のCopilot活用は、別途ノウハウを探っている段階、という説明でした。

シートが分かれていても同じ方法でできる?

できます。シートごとにスクリーンショットを撮り、どのデータがどのシートにあるかを添えて、同じ3段階プロンプトを使います。

データが何万行あっても大丈夫?

画像で渡すのは構成だけでよく、できた数式を下へコピーすれば、件数が増えても対応できます。ただしExcel自体が重くなる上限はあるため、動作確認は現実的な行数で行うのが安全です。

マクロ用のxlsmが開けないときは?

ファイルを右クリック → プロパティ → セキュリティの「許可する」をオンにしてから開きます。Microsoftの既定でマクロがブロックされているためです。

ChatGPTのモデルはどれを使えばよい?

講座の内容は無料枠のGPT-4系でも進められる、という方針でした。うまくいかないときだけ、より新しいモデルに聞き直す、という使い方で十分、と説明されています。

結合後のデータはどう確認する?

全行の目視は難しいため、先頭・中間・末尾の数行チェックや、ピボットテーブルで住所・金額などの集計を元データと突合する方法が紹介されました。

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