セミナー開催レポートブログ

AI漫画の作り方|Nano Banana 2とCanvaでネームから1ページを作る

開催日
2026年4月28日(火)21:00–22:00
講師
けいすけさん
セミナー開催レポートブログ Xで話題のAI漫画家によるAIで作る漫画作成セミナー 講師けいすけさん 2026年4月28日開催

AI で漫画を作る人の間では、Google の画像生成AI「Nano Banana」に1ページを丸ごと描かせるやり方が増えています。コマ割りとセリフ、作画の指示を書き込んだ「ネーム」を渡すと、ほぼ指示どおりのページが一度で出てきます。ただ、書体は指定どおりにならず、登場人物の多いページや戦闘シーンのポーズはまだ苦手で、思いどおりの1枚が出るまで何度か生成し直す「ガチャ」も欠かせません。

2026年4月28日のセミナーでは、2024年1月から AI マンガ家として活動し、Amazon で漫画を出している講師のけいすけさんが、自作の Chrome 拡張を使って今の作り方を実演しました。当日は、以前の作り方、Nano Banana 2 での1ページ生成、GPT Image 2 との比較、Canva でネームを作って作画だけを AI に任せるやり方の順に話が進みました。

セミナーの表紙スライド。「AIとCanvaでできるマンガの作り方 超初級編」の文字と、猫耳のキャラクター

今後のセミナー予定

AI は漫画づくりのどこを担当する?

けいすけさんは最初に、構想を練る、コマ割り・ネーム、下書き、ペン入れ、セリフ入れ、完成という漫画の工程を整理しました。AI に置き換わるのは、このうち絵を描く下書きとペン入れです。

漫画制作の工程のスライド。構想を練る、コマ割り・ネーム、下書き、ペン入れ、セリフ入れ、完成の順に並び、下書きとペン入れを「ここだけAI」と囲んで「このうちAIがやってくれるのはイラスト生成だけだ」と書いてある

AI で漫画を描くとは、どうやって漫画らしい絵を出すかにほぼすべてがかかっている、というのが講師の整理です。構想やネームを AI にやらせること自体はできますが、面白い話を作るのはまだ難しいとのことでした。

以前は、AI でどうやって漫画を作っていた?

以前のやり方は画像生成AI で1枚ずつ絵を作り、Canva で組み立てるものでした。Stable Diffusion や OpenAI の DALL-E 3 で絵を作り、Canva にコマの枠を自分で置いて、絵をはめていきます。最後に吹き出しとセリフを足し、モノローグは四角い枠にする、といった漫画の決まりも手で整えていました。

以前の作り方を説明するスライド。AIで作った絵をCanvaのページに配置し、コマの枠に合わせてはめていく様子

手で描くよりはずっと早いものの、地道な作業の積み重ねです。今は1ページを丸ごと AI で作れるようになり、コマに1枚ずつはめるやり方はレガシーになりつつある、と話していました。

以前の作り方と今の作り方の比較。以前は絵を1枚ずつ作り、Canvaでコマの枠にはめ、吹き出しとセリフを足す。今はNano Banana 2やProにページを頼み、コマ割り・絵・セリフがまとめて出て、崩れた所だけ直す

Nano Banana 2 で、漫画1ページはどう作る?

今のやり方では Google の「Nano Banana 2」や「Nano Banana Pro」に1ページをまとめて描かせます。日本語の指示をよく理解してページ全体を一度に出してくれるので、そこそこの漫画ならこれだけで作れてしまうそうです。

実演に使ったのは、けいすけさんが自作した Chrome 拡張「Easy Banana」です。Gemini をそのまま使うと使いにくかったため自分で作ったとのことで、画面でモデルを選び、指示と参考画像を入れて生成します。

Easy Bananaの画面。モデルにfal-ai/nano-banana-2を選び、指示の欄に「何かおまかせで漫画を作って」と入れて生成している

試しに「何かおまかせで漫画を作って」とだけ頼むと、題名のついた1ページが出てきました。日本語の文章はめちゃくちゃですが、1文字ずつはおおむね読めます。

「何かおまかせで漫画を作って」とだけ頼んで出てきた1ページ。「小さな小さな大冒険」という題で、小さな剣士がウサギのような怪物と戦う6コマの漫画

ここに指示を足すと、狙った漫画に近づきます。けいすけさんは、1コマ目は自分のキャラクターが「AIで楽ができるぞー」と笑っている、2コマ目はモノローグ、のようにコマごとのセリフと様子を書き、キャラクターの参考画像を添えました。少しおかしな所はあるものの、指示は守った2コマが出てきます。

コマごとのセリフと様子を指示して作った2コマの漫画。1コマ目はパソコンの前で「AIで楽ができるぞー」と笑うキャラクター、2コマ目は「こうしてけいすけの仕事はAIに奪われた」というモノローグ

Easy Banana は API 経由で画像生成AI を呼び出します。1回ごとにお金はかかりますが、Gemini のアプリのように対話を挟む必要がなく、指示が通っているのか分からなくなることもありません。本気で作るなら基本は API がいい、というのが講師の考えでした。

同じキャラクターを何度も登場させるには?

同じ人物を何度も出したいときは、先に基準になる「キャラクターシート」を作っておくと使いやすいそうです。実演では、Procevo を運営する KEITO の写真を Easy Banana に読み込ませ、漫画用のキャラクターシートにしました。

KEITOの写真から作ったキャラクターシート。正面・横・後ろ姿と、普通の顔・笑顔が並ぶ

このシートを参考画像にして漫画を頼み、同じ見た目の人物で出てきたのが次の2コマです。

キャラクターシートをもとに作った2コマの漫画。1コマ目でKEITOに似た人物が「AIで楽ができるぞー」と笑い、2コマ目に「こうしてケイトの仕事はAIに奪われた」と書かれている

Easy Banana の公式ライブラリには、けいすけさんのキャラクターのシートや、1コマから4コマまでのコマ割りの型も入っていました。それでも狙いどおりの絵を出すには、ガチャがどうしても要るとのことです。

漫画を作るなら、GPT Image 2 と Nano Banana 2 のどちらがいい?

セミナーのころ話題になっていた OpenAI の GPT Image 2 も、けいすけさんは漫画に使えるか試しています。登場前は漫画が描けるのではと期待していたものの、やってみると指示をまったく守ってくれなかったそうです。サムネイルなど漫画以外ならたぶん何でもできる一方、漫画は全然駄目だった、という評価でした。

比べ方は、同じネームと同じ指示で両方に描かせるというものです。ネームは黒い字がセリフ、赤い字が作画の指示で、添えた指示の文は次のとおりでした。

  • このマンガのネームを完成させてください。
  • コマ割りはネームに忠実に再現してください。
  • 赤字は作画の指示です。指示に従ってください。
  • 赤字の作画指示は生成画像では消してください。
  • 添付のキャラの画風を維持して、マンガに登場させてください。
  • セリフの吹き出しのしっぽは喋っている人に向けてください。
  • 吹き出しの形が同じだとつまらないので、ベースの形は維持しつつ、毎回微妙に適切に変えてください。

GPT Image 2 では、上のコマに指示していないキャラクターが出てきて、下のコマでは作画の指示がセリフとして描かれました。

GPT Image 2で作ったページのスライド。左に参照画像のネーム、中央に指示の文、右の出来上がりには「指示していないキャラが出てくる」「作画指示がセリフとして認識」と書き込まれている

Nano Banana 2 では、上のコマが「超ドアップでさけぶ」のとおり顔のアップになり、下のコマは両手を横に広げた姿でした。黒髪の猫耳のキャラクター、ツーピーちゃんも指示どおり小さく描かれています。

同じネームと指示でNano Banana 2が作ったページのスライド。上のコマはキャラクターが叫ぶ顔のアップ、下のコマは両手を横に広げた姿で、小さな黒い猫耳のキャラクターが添えられている

GPT Image 2 は生成も遅く、当日の実演ではなかなか出てこないまま、最後はエラーになりました(原因ははっきりしないとのこと)。遅いぶん一度でしっかり描いてくれればまだよかったものの、漫画には向かない、とのことでした。一方の Nano Banana 2 は、作画の釣り合いがよく、値段もそこそこで、速さもぎりぎり我慢できる範囲だそうです。

2026年4月のセミナー時点で、同じネームと指示で比べた結果。GPT Image 2は指示していないキャラが出てくる、作画の指示をセリフとして描く、生成が遅い。Nano Banana 2はネームのコマ割りどおり、超ドアップでさけぶなどの指示を守る、値段はそこそこ、速さはぎりぎり我慢できる範囲

けいすけさんの結論は、今のところ Nano Banana 2 を使い続けるのが費用の面でおすすめ、というものでした。Nano Banana Pro と Nano Banana 2 の性能は、たぶん違いが分からないくらいほぼ同じ、とのことです。

記事や企業のページから、漫画を一発で作るには?

もう1つの自作ツールが、Chrome 拡張の「Thumbnail Creator」です。もとはブログ記事などのページの内容からサムネイル画像を作る道具で、ページを右クリックして「ページ全体からデザインを作成」を選ぶと、内容を読み取って画像を作ります。サムネイルではなく漫画を頼めば、記事の内容から漫画が一発でできます。

記事から漫画を作る手順。1 ページを右クリックして「ページ全体からデザインを作成」を選ぶ、2 「AIマンガ用テンプレ」から導入用4コママンガなどの型を選ぶ、3 生成を押すと、Thumbnail Creatorがページの内容を読み取って漫画にする
Thumbnail Creatorのデザインを選ぶ画面。「AIマンガ用テンプレ」のタブに、導入用4コママンガ、解説用4コママンガ、エッセイ5コママンガ、架空の1コマの4つの型が並ぶ

型を使うときは、登場させたいキャラクターの画像を参照させることもできるそうです。中でも面白いと紹介していたのが「架空の1コマ」で、印刷された漫画のページを開いて写真に撮ったような1枚を作ります。

実演では、大手自動車メーカーの公式サイトにある技術の紹介ページや企業情報のページから漫画を作りました。企業の紹介ページを漫画にすると、打ち合わせの場で見せたときに受けがいいそうです。社長の写真を参照させて登場させる例も試していましたが、本人のいない所で勝手に使って申し訳ない、と断りながらでした。すぐに漫画にしたいという需要はありそうなので、広告漫画づくりのような所を狙うのもあり、と話していました。

ネームを自分で作り、作画だけ AI に任せるには?

一発で漫画が出てくるのは魅力的ですが、コマ割りまで AI に任せたページは、自分が描きたかった漫画とはどうも違う、とけいすけさんは言います。漫画の出来は構想とネームで8割決まると言われていて、漫画を作る人の多くは自分の考えた話やキャラクターを動かしたいのではないか、と講師は見ています。そこで今たどり着いたのが、ネームは自分で作り、作画だけを AI に一発でやってもらう方式です。

Canvaで作ったネーム。2つのコマに黒い字のセリフの吹き出しが置かれ、赤い字で「けいすけ 超ドアップでさけぶ」「ツーピーちゃんを小さく描く」などの作画の指示が書かれている

ネームは Canva で作ります。コマの枠を置き、セリフは黒い字で、作画の指示は赤い字で書き込みます。Canva の右側に開いているのが、これも自作の Chrome 拡張「Easy AI Manga」です。キャラクターの参考画像を選んで生成を押すと、Canva のページの画像を読み取り、キャラクターと指示の文と合わせて作画します。

Canvaの右に開いたEasy AI Mangaの画面と、生成した絵をページに挿入したところ。指示の文、参考にするキャラクター画像、出力された2コマの絵が並ぶ

できた絵は「挿入」でページに貼り付けられます。セリフの文字は別のレイヤーなので、一番手前に持ってくれば仕上がりです。何も無いところから作る実演では、コマ割りの型を置き、「やったー!AIでラクができるぞー」のセリフと「けいすけ うれしそう」「全身でジャンプしている」といった指示を書いて、そのまま生成していました。

ネームは自分で、作画だけAIに任せる手順。1 Canvaでコマの枠を置く、2 セリフは黒、作画の指示は赤で書く、3 キャラクターの参考画像を選んで生成する、4 できた絵を挿入し、セリフの文字を手前に出す、5 崩れた日本語だけ直す

ネームをいちばん頑張れる場所のすぐ横に、作画を一発でやってくれる環境を置きたかった、というのが作った理由です。別のソフトへ行って戻ってくるたびに、少しずつ想像力が落ちていくからだそうです。Easy AI Manga は今のところ、講師の有料の教材の中だけで配っていて、配り方は検討中とのことでした。

AI が描いた日本語の崩れや書体は、どう直す?

Nano Banana 2 や Nano Banana Pro が描く日本語はかなりのものですが、おかしな所はどうしても出てきます。そこだけ Canva のマジック消しゴムで消し、正しい日本語を入れ直して仕上げます。マジック消しゴムは、Canva の有料プラン(Canvaプロ)の機能です(2026年11月時点、Canva のマジック消しゴム)。

Canvaのマジック消しゴムで、生成した絵の吹き出しの1つをブラシでなぞって選んでいるところ

書体を決めたいときも同じです。AI が描く文字は指定した書体どおりにはならないので、作画のあとに文字を消し、Canva で自分で打った文字をセリフにします。講師が見せたページでは、上の2つのセリフは自分で打ち直したもので、下の絵は出来がよかったので AI の文字をそのまま使っていました。拡大すると、下の文字には少しおかしな所があります。気にならなければそのまま使い、きちんとさせたいなら打ち直す、という使い分けです。

書体の違いを見せたページ。上のコマの2つの吹き出しはCanvaで打ち直した文字、下のコマの「ということで徹底的に解説するからな」「フォローして待っておけよ!」はAIが描いた文字のまま

背景は AI が勝手に入れてきます。要らなければ「背景なし」のように指示に書けばよく、ネットに出す漫画なら背景に凝る必要もあまりないそうです。頼んでいないセリフを足してくることもあり、そこはガチャで引き直します。

登場人物の多いページは、どこまで描ける?

コマ数が多くても Nano Banana の系統はこなせますが、登場人物が増えると難しくなります。けいすけさんは Nano Banana 2 の限界を試すため、和室で3人が話す場面などが入った登場人物の多いページを、赤字の指示をびっしり書き込んだネームから作らせました。

登場人物の多いページのネーム。コマごとに、和室の様子、人物の向き、顔のアップ、時刻などの作画の指示が赤い字でびっしり書き込まれている

出てきたのは作りたいものと少し違うページで、左下のコマに描くはずのけいすけが出てこず、作画の指示だった「時刻は日中」が文字のまま絵に入っていました。ネームの図だけから全部を理解させるのは無理がある、とのことでした。

そのネームから作らせた1ページ。左下のコマに主役の人物が描かれず、作画の指示だった「時刻は日中」が文字として絵に入っている

このページの完成版は、以前にプロンプトへ3000字ほどしっかり書いて作ったものです。Nano Banana 2 や Nano Banana Pro は、プロンプトに書いたことは本当によく守ってくれる、と話していました。このネームだとさすがに出なさそうで、ガチャを重ねてぎりぎりできるかどうか。ここが Nano Banana 2 の限界かな、というのがこの日の見立てでした。

Nano Banana 2で描けることと、まだ難しいこと。できること:コマ数の多いページ、超ドアップなどの作画の指示、キャラクターシートを使った同じ人物の再登場。ガチャが要ること:勝手に入る背景、頼んでいないセリフ、日本語の崩れ。まだ難しいこと:登場人物の多いページ、言葉だけで決めるポーズ、書体の指定

ネームに小さな字でびっしり書いた日本語の指示どおりに描けるようになれば、漫画家とは文章を書く人なのか、というくらい変わってくる、とも話していました。

使った道具と料金は?

けいすけさんが自作した Easy Banana や Thumbnail Creator は、fal という画像生成AI の API サービスを経由して、各社のモデルを呼び出す作りです。料金は2026年11月時点のものです。

自作の拡張からfal経由で画像生成AIを使う仕組み。Easy Banana、Thumbnail Creator、Smartphone Bananaの3つが、APIキー1つで使えるfalを通して、Nano Banana 2、Nano Banana Pro、GPT Image 2を呼び出す
  • Nano Banana 2(Google):fal 経由で1枚0.08ドル。2Kは1.5倍、4Kは2倍(fal の Nano Banana 2)
  • Nano Banana Pro(Google):fal 経由で1枚0.15ドル。4Kは2倍(fal の Nano Banana Pro)
  • GPT Image 2(OpenAI):fal 経由では大きさと品質で料金が変わり、縦長(1024×1536)の高品質なら1枚0.165ドル(fal の GPT Image 2)
  • Easy Banana:けいすけさんの note のメンバーシップで配布(当日の説明では月500円、初月無料)。少し前の版(Version 2.9.0)はメルマガ登録で受け取れる。API の費用は別
  • Thumbnail Creator:拡張そのものは無料。生成には fal の API を使うので、fal の利用料が別にかかる(Thumbnail Creator)
  • Smartphone Banana:スマホのブラウザから使える自作のページ。これも fal で動き、GPT Image 2 などをスマホで使える
  • Easy AI Manga:講師の有料の教材の中だけで配布(当日の説明)

Google の Gemini API から直接使うと、Nano Banana 2 は1Kの画像1枚で0.067ドルです。Nano Banana Pro は1K・2Kで1枚0.134ドルになります(Gemini API の料金、2026年11月時点)。

fal を選んだ理由を KEITO が尋ねると、とにかく使いやすいから、という答えでした。API キーを1つ登録すれば Nano Banana も GPT の画像生成も、さらに動画生成まで使えて、50ドルほど先に入れておき使うごとに減っていく形なので、1か所で全部済みます。新しいモデルへの対応も早く、GPT Image 2 や Nano Banana 2、Nano Banana Pro も公開の初日に使えるようになったそうです。

生成した絵の扱いは、使うモデルとサービスの規約で決まります。Gemini API の追加利用規約によると、生成したコンテンツの所有権を Google は主張しません。ただし、同じような内容がほかの人にも生成されることはあり、生成物をどう使うかの責任は利用者にあります。API を使えるのは18歳以上です(Gemini API 追加利用規約、2026年11月時点)。fal の利用規約でも、ほかの会社のモデルを使うときは、その提供元の規約が加わる場合があるとしています。

思いどおりのポーズや、話のネタはどう用意する?

質疑応答では、キャラクターに決まったポーズを取らせたいとき、自分で描いた絵や棒人間を写真に撮ってヒントにするのは正解か、という質問が出ました。答えは、現状そうするしかない、です。言葉だけで指定するのはかなり難しく、右手をどう曲げて右脚を伸ばして、とどこまで細かく書くのかという話になってしまいます。ラフでも描けるなら描いたほうが早く、バトル漫画を作りたいなら自分で絵を描けたほうがいい、とのことでした。まずは自分の日常を漫画にしてみるのがいいそうです。

話のネタについては、日常の中で心が動く瞬間をどれだけつかまえられるかだ、とけいすけさんは考えています。喜んだり、怒ったり、悲しかったり、楽しかったりしたことがあれば、それを漫画にします。最近の例は洗車です。ほこりっぽかった車を洗ったら、次の日に雨が降った。そんな出来事を漫画にしてもいい、とのことでした。

ポーズとネタの用意のしかた。思いどおりのポーズは、ラフや棒人間を描いて写真で渡す。話のネタは、日常で心が動いた瞬間(喜怒哀楽)から拾う

4コマ漫画を、動画にするには?

4コマ漫画を動画にできるか、という質問も出ました。今の動画生成AI は、読み込ませた画像を最初のコマにして動き出すものが多いので、漫画をそのまま渡すと漫画の絵から動き出し、動画の中に吹き出しまで出てきてしまいます。

そこで勧めていたのが、ひと手間挟むやり方です。4コマ漫画を Gemini などに分解してもらい、場面ごとの画像(キーフレーム)を4枚ほど書き出させ、話の流れも整理してから、その画像をもとに動画を作ります。ここにもコツがたくさんあり、やってみると難しい所がいろいろ分かってくるとのことでした。

4コマ漫画を動画にする流れ。4コマ漫画を、Geminiなどで場面ごとの画像4枚ほどと話の流れに分解し、その画像をもとに動画生成AIで動かす。漫画をそのまま渡すと吹き出しまで動画に映る

考え方としては、漫画と動画はとても近いものです。手塚治虫は映画が大好きで、映画の場面を漫画の1ページにうまく当てはめていった、という歴史があるそうです。漫画と動画を同じものとして考えるのは大いにあり、と話していました。AI で動画やアニメを作る話は、AI動画で案件を取るには?|AIアニメの市場とClaude×Blender制作・費用の回で詳しく扱っています。AI と3Dの絵づくりを進めるAIと一緒にはじめるBlender3D制作の回もあります。

まとめ

  • 漫画の工程のうち AI が担うのは、下書きとペン入れの作画の部分。構想とネームは AI では面白くするのが難しく、けいすけさんは自分で作っている
  • Nano Banana 2 や Nano Banana Pro なら、セリフと作画の指示を書けば1ページを丸ごと描ける。ガチャは要る
  • 2026年4月のセミナー時点の比較では、GPT Image 2 は指示を守らず、漫画には向かなかった
  • けいすけさんの今のやり方は、Canva でネームを作り、自作の Easy AI Manga で作画だけを AI に任せる形
  • 崩れた日本語や書体は、マジック消しゴムで消して打ち直す。登場人物の多いページや複雑なポーズはまだ難しい
  • 料金は fal 経由で Nano Banana 2 が1枚0.08ドル、Nano Banana Pro が1枚0.15ドル(2026年11月時点)

よくある質問

絵が描けなくても、AI で漫画は作れますか?

作画の部分は AI に任せられます。AI が担うのは下書きとペン入れで、セリフと作画の指示を書いたネームを渡せば、Nano Banana 2 がページを描きます。ただ、決まったポーズや戦闘シーンは言葉だけでは難しく、ラフや棒人間を描いて渡すほうが早いそうです。

漫画には GPT Image 2 と Nano Banana 2 のどちらが向いていますか?

2026年4月のセミナー時点では Nano Banana 2 でした。同じネームと指示で比べると、GPT Image 2 は指示していないキャラクターを出したり、作画の指示をセリフとして描いたりしたうえ、生成も遅かったそうです。Nano Banana Pro と Nano Banana 2 の性能はおそらくほぼ同じで、費用の面で Nano Banana 2 がおすすめとのことでした。

Gemini のアプリではなく API を使うのはなぜですか?

アプリだと対話を挟む必要があり、指示が通っているのかも分かりにくいからです。API は1回ごとにお金がかかりますが、狙ったとおりのものを作れるので、本気で作るなら API がいいと講師は話していました。

fal を使っているのはなぜですか?

API キーを1つ登録すれば、Nano Banana も GPT の画像生成も動画生成も使えて、1か所で済むからです。料金は先にまとめて入金しておき、使うごとに減っていく形。新しいモデルへの対応も早く、GPT Image 2 や Nano Banana 2 も公開の初日に使えたそうです。

AI が描いた日本語がおかしいときは、どうしますか?

おかしい所だけ Canva のマジック消しゴムで消し、正しい文字を打ち直します。書体をそろえたいときも、AI の文字を消して、自分で打った文字をセリフにします。

4コマ漫画を動画にできますか?

そのまま動画生成AI に渡すと、漫画の絵から動き出して吹き出しまで映ってしまいます。Gemini などで場面ごとの画像を4枚ほど書き出させ、その画像をもとに動画を作るとよいそうです。

漫画のネタはどう見つけますか?

日常の中で心が動いた瞬間、つまり喜怒哀楽をつかまえて漫画にする、とけいすけさんは話していました。洗車した次の日に雨が降った、といった出来事もネタになります。

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