Codex App Serverを使うと、ChatGPTのアカウントで動くAI機能を、自分で作る予定表アプリに組み込めます。この回では指示文を使ってアプリを起動するところまで進みました。一方、文章から予定を登録する機能は、講師の画面では修正後も期待どおりに動いたと確認できていません。
2026年10月5日21時から、KEITOが「AI機能が入った アプリを作成する ハンズオンセミナー①」を開催しました。2日連続の1日目で、配布された準備用と作成用の指示文を使い、AIスケジュール帳を各自のパソコンで作る実習です。
Codex App ServerでAI入りのスケジュール帳を作ると示した、この回の冒頭スライド。1日目には、どんなアプリを作った?
題材は1週間の予定を表示するカレンダーと、文章で予定を追加する欄、AIに相談する欄を備えたWebアプリです。完成例のスライドでは、アプリとCodexの裏側のやりとりも見られると紹介されました。KEITOは実用性を競うアプリではなく、Codex App Serverを使った作り方を体験するためのサンプルだと説明しています。
完成例のスライド。1週間カレンダー、文章で予定を追加、AIに相談、裏側のやりとりの4項目が並ぶ。今回は9月30日のCodex App Serverの使い方と料金|ChatGPTのプランで動く社内AIアプリの作り方で学んだ仕組みを、実際のアプリに使う続きの回でもあります。仕組みの説明は短めにし、参加者が自分の環境で手を動かす時間が中心でした。
Codex App Serverは、アプリの中でどう動く?
Codexは質問に答えるだけでなく、ファイルの作成や編集も進めるAIエージェントです。Codex App Serverは、そのCodexと自分のアプリをつなぐ窓口。KEITOは、予定表で入力した文章が窓口を通り、Codexの処理結果が画面に戻る流れを説明しました。
Codexアプリやエディター、自分のアプリが同じCodex App Serverを通ってCodexとやり取りする構成図。
タップで拡大文章で頼んだ予定が、自分のアプリ、Codex App Server、Codexを経て予定表へ入る4段階の流れ。流れは次の4つです。
- 画面で頼む:文章で予定を入力する。
- アプリが注文する:自分のパソコンで動くアプリからApp Serverへ渡す。
- Codexが考える:入力内容をOpenAIへ送り、日時などを読み取る。
- 画面に入る:受け取った結果を予定表に反映する。
画面への入力からアプリの注文、Codexによる処理、予定表への反映までを並べた説明スライド。OpenAIのCodex App Serverの解説でも、アプリとCodexの間で要求や途中経過をやり取りする仕組みが説明されています。これは2026年11月時点の公式説明です。
APIキーでAIを呼ぶ方法と、何が違う?
KEITOが挙げた大きな違いは、ChatGPTアカウントでログインし、プランの利用枠で動かせる点です。APIは「アプリからAIを呼ぶための窓口」、APIキーはその利用を認証する合鍵に当たります。
タップで拡大APIキー方式はキーの発行と従量課金、Codex App ServerはChatGPTログインとプランの利用枠を使うという2列の比較。当日の説明は次の2つに分けられます。
- APIキー方式:開発者向けサービスでキーを発行・管理し、使った分に応じて課金される。
- App Server:ChatGPTアカウントでログインし、プランの利用枠から使う。
APIキー方式で必要なキーの管理と従量課金、Codex App Serverで使うChatGPTログインと利用枠を比べたスライド。OpenAIのChatGPTログインを使うApp Server向け資料にも、利用者のChatGPTプランに紐づく認証方法が載っています(2026年11月時点)。ただし、利用枠が減らないわけではありません。KEITOは使いすぎに注意を促し、入力内容はOpenAIへ送られるとも説明していました。
作業前に何を用意した?
当日の準備は4つです。講師が検証した環境はMacで、Windows向けの細かな手順は用意されていませんでした。ただし実習中にはWindowsでも起動できたという参加者からの報告がありました。
タップで拡大当日用意したMac、ChatGPTの有料プラン、Codexデスクトップアプリ、配布フォルダの4項目。- Mac:講師が検証した環境。Windowsで進める場合は指示文の調整が必要。
- ChatGPTの有料プラン:当日の準備で指定された。
- Codexデスクトップアプリ:ChatGPTアカウントでログインして使う。
- 配布フォルダ:準備用とメインの指示文が入っている。
Mac、ChatGPTの有料プラン、Codexデスクトップアプリ、配布フォルダの4つを挙げた準備スライド。権限設定には操作のたびに承認を求める方法と、広い範囲を任せる方法があります。配布スライドでは「承認を求める」が当日の設定として示されました。KEITO自身はふだんフルアクセスで進めていて、几帳面な人は「代わりに承認」を選んでもよいと話していました。
Codexの権限として「承認を求める」「代わりに承認」「フルアクセス」を並べ、当日は「承認を求める」を選ぶと示したスライド。配布フォルダには何が入っていた?
配布資料には最初に読む案内、準備用の指示文、メインの指示文、追加注文の例、完成例などが入っていました。作業ではまずZIPを展開し、フォルダをデスクトップへ置きます。
配布フォルダのZIPを展開し、フォルダをデスクトップへ移す手順のスライド。準備用の指示文は、OS、Node.jsとnpm、Codexへのログイン、作業フォルダなどを確かめるものです。Node.jsはアプリを動かすための実行環境、npmは必要な部品を入れる道具。KEITOは、不足があっても次の手順でCodexが入れてくれると説明しました。
準備用の指示文を実行し、OS、Node.js、Codexへのログイン、作業フォルダなどを確認した結果のスライド。予定表アプリはどう作った?
KEITOは配布資料のメインの指示文をCodexに渡し、同じ予定表アプリを作る流れを実演しました。指示文には画面や動作の条件が細かく書かれ、環境に必要な部品が足りない場合の対応も含まれていました。
タップで拡大配布フォルダの展開から作業場所、準備の指示文、メインの指示文、ブラウザでの起動までの5つの操作。当日の操作は5つです。
- 配布フォルダを展開する:準備用とメインの指示文を確認する。
- 作業場所を選ぶ:Codexでアプリを作るフォルダを開く。
- 準備の指示文を送る:環境を確認し、足りないものを整える。
- メインの指示文を送る:予定表アプリの作成を頼む。
- 起動して開く:自分のパソコンのブラウザで画面を確認する。
予定表アプリの作成条件を書いたメインの指示文を、Codexの入力欄に貼り付ける手順のスライド。KEITOによると、短い依頼でもアプリは作れるそうです。今回は参加者の画面をできるだけそろえるため、詳しく書いた指示文を配っていました。権限やインストールの確認が表示されたら、その内容を読んで進めます。
できあがったアプリは、どう確かめた?
生成後、ブラウザに1週間の予定表が表示されました。画面には「文章で予定を追加」と「AIに相談」の欄があり、右上にはCodexへの接続状態も出ています。
生成後にブラウザで開いたAIスケジュール帳。1週間のカレンダーと文章入力欄、AIへの相談欄が表示されている。アプリはlocalhost:3000という、自分のパソコンの中だけで使うアドレスで開きました。KEITOは、アプリを開いている間は自分のパソコン上のサーバーが動き続け、使わないときはポートを閉じるよう頼む必要があると説明しています。クラウドに置いてスマートフォンから開く話にも触れましたが、この回では実演していません。
タップで拡大ブラウザ版の予定表アプリを開いている間はパソコン上のサーバーが動き、使わないときはポートを閉じる必要があると示した図。思いどおりに動かなかったとき、どう直した?
KEITOが文章で予定の追加を試すと、最初は「予定を読み取れませんでした」と表示されました。
文章で予定を追加する欄に打ち合わせ予定を入れたテスト画面。予定の読み取りに失敗した旨が表示された。「AIに相談」から頼んだ場合も、返事は出ましたが予定表への登録は確認できません。
修正前に「AIに相談」へ打ち合わせ予定を入力した画面。返答には予定が登録されていないと表示されている。そこで、AIに相談した内容からカレンダーへ予定を追加する機能をCodexに頼み、生成されたアプリをもう一度試しました。
タップで拡大予定追加を試し、結果を確認して修正を頼み、再試行する4段階。講師の画面では追加を確認できなかった。- 試す:自然な文章で予定の追加を頼む。
- 結果を見る:予定表に入ったか画面で確かめる。
- 修正を頼む:AIに相談から予定を追加する機能をCodexへ指示する。
- もう一度試す:講師の画面では、修正後も登録を確認できなかった。
KEITOは原因をもう一度伝えて修正を続ける必要があると話しています。
ほかには、どんなアプリを紹介した?
予定表の生成を待つ間、KEITOは自作アプリも見せました。動画編集アプリ「カットスタジオ」では、指定した範囲をカットして後ろを詰める操作を実演。スライド作成アプリは、見た目の候補を選んで内容を入れる画面を紹介していました。投稿文を作り、外部サービスとつなぐアプリにも触れています。
タップで拡大実習の待ち時間に紹介した動画編集アプリ、スライド作成アプリ、投稿文を作って外部サービスとつなぐアプリの3例を並べた図。ただし、これらは今回の実習で作ったアプリではありません。動画編集アプリには約12時間かかったとKEITOは話していました。
自分の仕事に置き換えるなら、何を決める?
KEITOが最後に示したのは、入力、判断、回答の形、画面の4つを決める考え方です。予定表以外にも日報、家計簿、メール返信の下書きなどに置き換える例がスライドにありました。これらはアイデアとして紹介されたもので、当日作った成果物ではありません。
自作アプリで決める入力、判断、回答の形、画面の4項目を示したスライド。講師は指示文を長く整えるだけでなく、作りたいものを音声で説明する方法も挙げていました。ただ、今回の予定表でも最初の生成だけで動作がそろったわけではありません。完成後に実際の操作を試し、直す場所を具体的に伝えることが要ります。
2日目には何をする?
1日目は、ブラウザで動く自分用の予定表アプリを作って試すところまで。続く10月6日は、作ったものをMacのデスクトップアプリにし、配布できる形を扱う予定だとKEITOは案内しました。
タップで拡大1日目はブラウザで動く予定表アプリの制作、2日目はMacのデスクトップアプリ化と配布を扱う2列の比較。- 1日目:ブラウザで動く予定表アプリを作り、操作を試す。
- 2日目:Macのデスクトップアプリにして、配布できる形を扱う。
1日目のブラウザ版から、2日目にMacのデスクトップアプリへ進む流れを示したスライド。2日目の内容はAIアプリをMacにする方法|Codex App BuilderでDMG配布までにつながります。
まとめ
- Codex App Serverを使い、AI機能を持つ予定表アプリを自分のパソコンで作る実習だった
- 配布資料の準備用とメインの指示文をCodexに渡し、ブラウザでアプリを起動した
- ChatGPTのログインとプランの利用枠を使う方法を、APIキー方式との違いとして学んだ
- 講師の画面では、自然な文章から予定を登録する機能は修正後も確認できなかった
- 生成結果を実際に試し、画面の動作を見て修正を続ける流れが示された
- 翌日の回では、ブラウザ版をMacのデスクトップアプリへ進める
よくある質問
この回だけで予定表アプリは完成しますか?
ブラウザで開けるところまでは作れました。ただし講師の画面では、文章から予定を登録する機能が修正後も期待どおりに動いたとは確認できていません。
プログラミング経験がなくても作れますか?
KEITOは非エンジニアでも作れると説明し、配布された指示文を使って実演しました。環境の準備や不具合の修正は必要で、画面を確認しながら進めています。
Windowsでも参加できましたか?
参加者からWindowsでアプリが開いたという報告がありました。一方、講師が検証した資料はMac向けで、Windows向けの指示に書き換える必要があると案内しています。
ChatGPTのプランとは別にAPI料金がかかりますか?
当日の方法では、ChatGPTアカウントでログインし、プランの利用枠を使うと説明されました。APIキーを使う従量課金方式とは入口が異なります。ChatGPTアカウントでログインする方法はOpenAIの公式資料に載っています(2026年11月時点)。
使わないときは、サーバーを止める必要がありますか?
はい。1日目のアプリを開いている間は自分のパソコン上でサーバーが動くため、使わないときはポートを閉じるよう頼む必要があるとKEITOは説明しました。
作ったアプリをほかの人へ配れますか?
配れるのは2日目に作るMacアプリです。1日目に作ったブラウザ版は、まず自分用として扱いました。